Scribble at 2025-06-29 14:46:03 Last modified: unmodified

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Seagateのデイブ・モズレーCEOは「テクノロジーの移行が迫る中、私たちは今まさに転換点を迎えていると考えています。私たちの業界ではもはやストレージは供給過剰の状態ではありません。私たちはこれまで需給の健全なバランスを保つことにかなり厳格に取り組んできており、過去のように過剰生産能力に陥ることはありません。2028年に人類が年間400ゼタバイトのデータを創造する頃には、我々は50TBのハードディスクを出荷していることになるのです」と話しました。

ついに1台で40TBもの容量を持つHDDがSeagateから出荷される

この記事は、記録密度を上げる技術の向上というだけでなく、5年後も HDD を主力事業として続けている会社が存続する可能性があるという話でもあろう。そして、たぶんこれは SSD の技術や価格低下が実のところ現行技術での限界に近くなっている状況を反映しているのではないかと思う。弊社でもノート・パソコンの基本的なスペックとして SSD を採用して10年近くになるのだが、その当時から基本的なストレージのスペックは 256 ~ 512 GB くらいで変わっていない。当然だが、価格も 1 TB で1万円というシンプルな想定のまま、ここ5年ほどコスト・パフォーマンスがぜんぜん改善されていないんだよね。読み込み / 書き込みの速度は向上しているようだけど、ぶっちゃけ元から HDD よりも高速な SSD では、ゲームや生成 AI といった高負荷な用途だとはっきりするのかもしれないけれど、標準的な用途では殆ど体感できる差はないだろうし、高負荷の用途でも画像を数千枚も出すのに所要時間の差がどれくらいという差でしかわからないんだよね。なので、SSD の処理性能なんてパソコンを購入するにあたって、たいてい誰も気にしていない。それに、もうかなりの人々が「SSD には書き込み回数の限界という根本的な欠点がある」という事実を知ってしまったので、どのみち定期的に買い替えないといけないわけだから、運用コストとしては何のアドバンテージもないんだよね。最新モデルの SSD だと言われてみても。

なので、いま現在の HDD に対する速度や物理的な安定性というアドバンテージだけで SSD は判断できるわけだけど、かたや HDD のアドバンテージである容量あたりのコストは、地味にどんどん向上しているわけであって、これが続く以上は HDD を特定の用途でストレージの選択肢に入れるという手順は今後も変わらないのだろう。僕も、以前に書いた通り、自分の扱っているファイルの容量を将来も含めて想定すれば、だいたい 4 TB くらいあれば死ぬまで使えるだろうと思っている(ちなみに、僕は生成 AI で動画を作るつもりは全く無い。生成 AI の動画は現状だとあまりにも品質が低くて、業務では無論のことプライベートで何か制作するにしても使い物にならないと思うからだ)。これがどんどんコスト・パフォーマンスとして向上していくと、5年後には 4 TB の HDD が1万円を下回るようになってきて、2台をミラーリングしながら数年おきに1台ずつ買い替えて置き換えていくというプランで保存用のストレージとして運用できるという想定が成り立つ(もちろん、自宅が地震などに見舞われることを想定して、これらの他に Google Drive などのクラウド・ストレージを契約するかもしれない。というか、いま現在も AI Premium のプランで 2 TB の容量は確保している)。いま僕が管理しているストレージで 1.6 TB くらいを使っているから、4 TB あれば残りの人生で保存するファイルを全て置いておけるだろうというわけだ。まぁ、そんなに使うまで生きてるかどうか知らんがね。

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