Scribble at 2024-07-24 10:48:47 Last modified: 2024-07-24 12:01:20

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僕が iPhone や iPad で仕事しない理由は明白で、アプリケーションごとに管理できるフォルダのパスがぜんぜん分からないからだ。

その典型は画像の編集だろう。iPhone や iPad 用にリリースされている画像編集アプリケーションは、実は全て「『写真』編集アプリ」である。これは写真しか編集できないという意味ではなく、「写真」というフォルダのファイルしか扱えないという意味だ。なぜなら、Adobe だろうとどこのアプリだろうと、「写真」フォルダにしかアクセスできないからだ。すると、Windows のブラウザでアクセスした iCloud のフォルダに画像を入れても、それを iPhone や iPad の「写真」アプリで編集することはできない。あるいは、iPhone の「ファイル」というアプリケーションで好きなところへ保存した画像も開けない。なぜなら、iPhone や iPad のメディア編集アプリは「写真」フォルダ以下に展開しているファイル(あるいはファイルをまとめたアルバム)にしかアクセスできないからだ。「ファイル」アプリで「この iPad 内」とか「この iPhone 内」というメニューにアクセスしても、その中に「写真」というフォルダはない。なので、編集したい画像や写真は、そのファイルを「写真」フォルダへ移してから「写真」編集アプリで開かなくてはいけない。

もちろん、その理由は Apple が提供している OS で採用されているセキュリティ・モデルにあって、可能な限りユーザや他のアプリケーションが好き勝手に他のフォルダへアクセスできないようにすることが「安全」であるという発想である。これはこれで一つの見識だ。情報セキュリティのプロだからといって、この方針が間違っているとは思わない。でも、それゆえに僕は iPhone や iPad は他のデバイスや他の OS と連携を自由にとることよりもデバイスのユーザやファイルやフォルダへのアクセスを厳重にコントロールすることを優先しているというわけなので、僕はこれらのデバイスを仕事には使わないというだけのことである。それがいけないとか不愉快だと言っているわけではないが、好きなパスに置いたファイルを好きなアプリケーションで開けないというのは、単純に面倒臭いだけである。

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