Scribble at 2020-09-09 00:20:17 Last modified: 2020-09-09 00:27:31
うちの会社もライターさんに依頼して色々と書いてもらってるわけだが、いまどきのライター稼業は厳しいな。僕が東京で編集者をしているときにバイトとして CD のレビューを書いていたときは(ライターがいないときは編集者が書いて原稿料をもらう)、200字詰めの原稿用紙を埋めると3,000円だった。しかも正確に200字ぶんを埋めなくてもいいから、原稿用紙1枚ぶんという単価だ。今にして思えば、かなりの丼勘定ではある(そら2年もかからずに倒産するわ)。Newsweek 日本版から適当に記事を取り上げると、5ページに分割された1ページぶんの文字数が1,200文字だから、単純に6,000文字として200字詰めの原稿用紙で30枚ということは、僕がクラシックの CD について紹介記事を書いていた頃の相場で計算すれば、記事1本で10万円くらいの計算になる。しかし、上記の記事では一か月に2本以上の記事を書いてギャラが1万円というのだから、相場としては1980年代と比べて 1/20 以下となっている。これでは暇な学生か、あるいは派遣先が見つからなくて困ってる人たちが、リクルートや DNA の事務所でコピペしまくってでも記事を量産してないと、食うにも困ろうというものだ。
ただ、それはそれとして・・・上記のような文を Newsweek 日本版の編集部に見せたなら、そら却下されるだろうよ。