Scribble at 2021-12-25 11:13:56 Last modified: 2021-12-25 11:15:16
やや混乱はあったが、Google IME は削除した。テキストを入力している際に表示される変換候補のポップアップで、タイプしている未確定の語句が全く見えなくなる。これではあらゆる作業に支障があるため、MS-IME の変換は精度が低いし学習能力も悪いと分かっていても、Google IME のバグは比較にならないデメリットがある。
ただ、Google IME を削除して MS-IME のキーマップを確認すると、僕が設定した筈の Shift + Space で IME をトグルするマッピングが効いていない。Happy Hacking Keyboard には無変換キーとかカナのキーなんて余計なものはないため、このマッピングが効かないと困る。かといって、コントロール・パネルや歯車アイコンから色々な設定画面を見ても、そもそも Google IME でも同じだったのだが、IME そのものの詳細な設定画面にアクセスする方法がなくなってしまっているのだ。
そうして、あれやこれやとやっているうちに、実は最新の Windows 10 以降では MS-IME も知らないあいだにアップデートしていて、詳細な設定画面がないバージョンとなっているらしく、以前のバージョンにロール・バックさせないと詳細設定できないようだ。もうどうやって見つけたかも忘れたが、そうしてロール・バックしてから詳細設定を見ると、たとえば入力方式が「かな」になっていたりするから驚きだ。日本人で、かなモードで日本語をタイプしてる人間なんて、おそらく親指シフトが使える人間よりも少ない筈だ(業務用ワープロが一世を風靡していた頃に入力業務へ携わっていた僕らのようなプロのキー・パンチャーも、大半は OASYS 使いだったからだ)。なんでいまだにこんなモードをディフォールトにしていたり、そもそも IME でサポートしているのかが理解不能である。
よく、MS-IME は中国人が設計・開発していると揶揄されることもあるが、昨今は Google IME についてもインド人が設計・開発していると揶揄されたりする。実際、バイドゥのように中国企業が開発している日本語 IME はあるし、もちろん少しは人種差別のニュアンスがあるとは思うが、基本的に「日本人じゃないやつが作ってるだろ、これ」という非難のニュアンスが大きい。そう考えると ATOK を選ぶ人が多いのもわかるが、しかし逆に言うと ATOK しかないという不愉快な実情ゆえのことだ。ウンコとかなんとかいう、マイナーな IME もあるようだが、一般的な評価としては趣味的なものとみなされているらしいから、ATOK のまともな競合がない。