Scribble at 2005-05-22 13:05:42 Last modified: 2022-10-03 16:42:58

まぁどうでもいいことではありますが、andybudd.com のブログ系ショウケースサイトとかを見ていても、止まってるブログって多いよなぁと思う。ていうか、もともとブログなんて独り言サイトなんだから、「人が見てないから更新する気がなくなる」とか言ってる時点で自意識過剰だろうと思うのでありますが、やはりこう、ずっと前に宮台さんが言っていた「自意識」という言葉に感じた、なにか漠然とした嫌悪感のようなものはだんだん分かってきたような気がします。

結局、「この素敵なボクやワタシを見つけて」的な、なんていうか違うタイプの引きこもりって言えばいいんでしょうか、そういう雰囲気が立ちこめてるブログって、海外だろうと国内だろうと見ていて悲しくなるな(笑。そういうのに限って、どーでもいいこと書いてるし。もうすぐ発売される J-POP のシングル CD のリストを羅列しているだけとか、よくあるでしょう。いまんとこ、誰でも参加できるから逆に「あんたのやりたいことはブログでなくてもいいんじゃない?」とか「あなたのやりたいことは他のやり方のほうがいい」っていうことも、みんなブログに記事を突っ込んでいれば完結してしまうようなところがあって、それはいま書いたようなリンクの羅列みたいなブログだと「積ん読」と同じように書きっ放しであって、カテゴリー単位で整理してみても発展してるところが何もない。

もちろん、たかが好きで書き殴っている個人にそんな一貫性とか体系をもとめてはいかんのかもしれません。だって、いまブログを利用している過半数のユーザーはブログと日記サイトの区別はついていないだろうし。ていうか、つける必要もないし。日記サイトとして衰退するのにつられてブログのサービスも衰退すれば、こっちはゴミが減るんで願ったり適ったりなわけで。でも人間のやることなので、宮台真司さんみたいに「ゴミはゴミでどこかに分別したい」というファシスト的な動機はあまり感じない。氾濫していてもスクリーニングをそこそこやる方法はあるし、結局、よいものはいつでもどこでも自分自身で見つけ出さないといけないという原則は、ネット上のリンクだろうと研究論文だろうと同じことだからです。

しかし、ブログって個々の記事じゃなくて書き手が選別されてゆくのだなぁという実感はありますね。あんな散りばめメニューなんかで「どうにかして釣りたい」と思ってるうちは駄目だろうって気がします。まぁあれをつけてるひとたちに、装飾を施したってこと以外に「クリックしてほしい」というモチベーションまで本当にあるのかどうか疑わしいけど。で、書き手で選んでゆくとそんなにたくさんないんだよね。「お気に入り」になるようなブログって。まぁ「情報を得る」という大義名分で毎日夥しい数のエントリーを、アグリゲーターの何のと引っ張っているにしても、「読みたい」と思わせるようなブログを選別していくと、結局は人になる。だって、C|Net のニューズ・エントリーを全て無視しても、大きな話題なら ZDNet か internet.com か ITMedia か @IT でもフォローするでしょう。ニッチな話題でも「そこでしか読めない」話題なんて、本当のところネットではそんなにゴロゴロ転がってるわけでもないし公表されるわけでもないから、RDF でそういう貴重でニッチな話題なんか拾いようもないし。アグリゲーターについての記事でいつか読んだことがあるけど、それこそアグリゲーターのアグリゲートをやってるような時代になってるわけで、僕らとしては「もう Google でいいじゃん」ってことになる。どっちかになるんだろうね。Google で定置網漁業みたいなことをやりつつ(笑、好きなポイントで固定した竿に魚がかかってるかどうかも見に行ったりっていう。

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