Scribble at 2022-03-18 12:34:16 Last modified: 2022-03-18 12:41:30

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メタファクスは、現在国内で使われる本物のファクスをメタバース上に忠実に再現。また、本物と同じように紙やインクが切れるため、専用の仮想用紙「メタペーパー」、仮想インク「メタトナー」を別途購入・交換する必要がある。書類を紙からデジタルに置き換えるペーパーレス化にも「紙そのものの仮想化」という逆転の発想で対応させた。

メタバース用「メタファクス」、仮想オフィスで人気 クインジム開発

いつものセンスがいい冗談記事だが、しかし一概に笑い飛ばしてよいものかと思わされる話でもあろう。だって、東アジアの辺境国家で「デザイナー」を名乗ってるような人々の中には、それこそガチで〈メタバースでやりとりするテキスト・データのフォーマット〉なり規格として「判型」を持ち出してくるような発想がないとも限らない。

つまり、デジタル・コンテンツを最初からそういうものとしてデザインするのではなく(スタイルシートの仕様を議論するためにモデル理論が必要なのと同じ理由で、数学の知識が必要だ)、「雑誌」とか「新聞」とか、とにかく既存のメディアで使われているフォーマットを〈落とし込む〉という発想しか頭にないということでもある。数学ができなければ、そりゃ、そちらの方向への発想(それもまた正確な意味での「クリエーティビティ」なんだがね)なんて想像もできないし応用だって無理だ。

だから、日本は中国や欧米の、数学ができるというだけの「デザイナー」に負けるのである。必要なら、道具として数学を勉強するくらい、本当に興味や熱意があれば誰でもやるはずなんだよね。文系だの理系だのと、クソみたいな御託や文句ばかりいって勉強しないから負ける。そんなもん、小学校の受験でも通用するくらいのありふれた社会常識だろう。実際、日本国内だけで考えてみても、一線級で仕事をしている「デザイナー」の多くは、ゲーム・デザインでも、FinTech 企業の情報設計でも、線形代数や偏微分方程式くらい当たり前のようにマスターするのが最低条件だ。

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