Scribble at 2023-05-19 18:12:28 Last modified: 2023-05-20 11:39:12

西洋剃刀、つまりは SR をコンテンツに据えるのは止めようと決めた後で、いま公開している幾つかのコンテンツを見直してみると、どうも最初から感じていたのだけど "replaceable blade straight razor" という表現の回りくどさがどうにも許し難い。かといって、"shavette" という言葉を使うのも(当然、DOVO Solingen の登録商標であるわけだし)なんだか「負け」のような気がするのでいやだ。なので、改めて調べたり考え直して別の呼称を提案してページを差し替える可能性もある。

こう強く思うようになったのは、皮肉にも AliExpress で販売されている色々なインチキ剃刀が "blade holder" と呼ばれていて、これが意外にしっくりくる呼び方に思えるからだ。さすが中国人、アメリカ人のようなインチキというか底の浅いプラグマティズムを凌駕する、本物の実用主義の国だけある。(ニュアンスは難しいが、これ半分は真面目な評価だけど、もう半分は皮肉だから。)

あと、僕は学術研究者ではあるけれど、悪い意味での「アカデミズム」というものには影響を受けていないつもりなので、替刃式の剃刀とはかくあるべしみたいな、現実離れした思い込みはない。だから、トルコや中国やインドで製造されて、実際に理容室でプロが使っている剃刀なら、それが100円だろうと気にしない。ぜひ手に入れて使ってみたいものだ。もちろん、Böker(公式サイトがウムラォトを使わないのは、いくら英語版だとは言ってもおかしいと思うよ。それこそ diversity に反する)の10,000円を超える替刃式の剃刀も使ってみたいが、それを一生にわたって手にする機会がないとしても(たぶんそうなるだろうとは思う。宝くじが当たっても買う気なんてないね)、それで髭剃りの考え方や理解はおろか、髭剃りの実務についても、何か重要な本質を見誤るかもしれないなんていう心配はゼロである。高額な剃刀を使っていない人間は、髭を剃っていることにならないどころか、髭が剃れないのか? そんな愚問はバカでも口にするまい。ただ、こういう理屈が単なる貧乏人の強がりになってはいけないので、買おうと思えば DOVO の剃刀くらい買えるということは言っておきたい。まぁ買うとしてもリボ払いになるだろうけど。

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