Scribble at 2022-08-16 14:06:04 Last modified: unmodified

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本書は、古典機械学習ともよぶべき題材に的を絞り、考え方をできるだけ詳細に記述した教科書である。読者の便宜を考慮し、500頁にも及ぶ1冊を分冊化させ、1巻目では「入門的基礎/パラメトリックモデル」、2巻目では「ノンパラメトリックモデル/潜在モデル」、3巻目では「数学事項:機械学習のいしずえ/演習問題解答例」を掲載している。

機械学習 1. 入門的基礎/パラメトリックモデル

機械学習のテキストも、この5年くらいでたくさん増えたものだ。中でも、翔泳社の白い表紙の教科書シリーズと講談社の機械学習プロフェッショナルシリーズは、初等的な内容から学部専門課程レベルまで幅広く展開していて、かなり充実している。

それに加えて、本書のように単独の著者が体系的なテキストを出し始めているけれど、これから「定番」とか「基本書」と言える著作が育つのかどうかは分からない。たくさん出てくる割に淘汰というものがないんだよね、この国の出版業界って。低レベルで棲み分けしてて、教科書どうしの競争なんて殆ど起きてない。こういうことも、その分野で定番と言えるような教科書が(複数でもいいが)育たない一つの理由なのだろう。

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