2022年09月25日に初出の投稿

Last modified: 2022-09-25

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THE NEW INQUIRY

以前もご紹介したメディアなのだが、The New Inquiry は文芸批評や人文系のエッセイを集めているオンライン・マガジンである。この運営母体はアメリカの内国歳入法(IRC)第501条C項3号に基づく免税非営利団体であり、課税の優遇措置が最も大きな非営利団体として "501c3 organization" と呼ばれている。いっとき離脱していた初代の編集長が2017年に復帰していて、"relaunch" のイベントも開かれたようだが、このところは PDF としての発行が滞っている。ブログ記事は少しずつ増えているから、subscription に見合うだけの一定のコンテンツは公開されているようだ。月額にしてわずか $2 なのだから、文句を言う筋合いのものでもないとは思う。ただ、PDF ファイル1個分に記事が10ていどで、昨年は1年に1回しか発行されていないのだから、かなりペースは落ちてきているように見える。もしブログ記事をコンテンツとして配信するのに寄付を募っているというなら、オンライン・マガジンの体裁で PDF ファイルにまとめるような発行形態はやめたほうがいいように思う。これでは明らかに発行の頻度が減っていて、いま subscrbe しても長くは続かない活動なんじゃないかと不安にさせるだけだ。

あと、以前も書いたと思うが、バックナンバーの PDF がファイル名に全く規則性がなくてバラバラだ。誰か統一しようとは思わないんだろうか。アメリカ人と言えばアメリカ人らしい杜撰なスタイルだが、こういうスタイルが通用すると(運営側も)思ってるらしい理由は、要するに発行されるたびに手にした記事を読むことだけしか考えていないからだろう。アメリカ人の生活を描いた映画やテレビ・ドラマのシーンは多く観てきたけれど、スクラップ・ブックを作る人はいても、新聞そのものを保管し続ける人を描いた様子は全く観たことがない。そもそも、アメリカではスクラップ・ブックを作る人じたいが変わり者として、つまり何かへ異様に執着している人物として描かれることが多く、新聞というものを切り抜きの記事として残すことすら異様なことだという感覚がアメリカにはあるらしいとうかがえる。したがって、いま手にしている最新号の PDF さえ読めたらそれでよく、過去の PDF のファイル名がなんであるかなど、大半のアメリカ人にとってはどうでもいいのだ。

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