Scribble at 2023-05-13 13:36:50 Last modified: 2023-05-13 22:33:31

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包丁が切れなくなるのはどうして?実は包丁が切れなくなる原因は一つではありません。切れないときには、原因に応じた対処をする必要があります。堺一文字光秀が「包丁が切れない」の解決法を語ります。

切れなくなる理由

剃刀のメンテナンスについて、特に研ぎ方やストロッピングについて、専門の研ぎ師が書いているからといって無闇に受け売りするのは軽率である。たとえば上記のような記事を読んで、これをそのまま剃刀にも当てはめようとする人がいるけれど、それは全くの間違いである。そして、恐らく彼ら研ぎ師だって同じことを言うはずだ。なぜなら、包丁と剃刀は刃物として構造が違うからであり、包丁と剃刀は刃物として違うものを切るからであり、加えて包丁と剃刀は刃物として扱い方も違うからである。

たとえば、包丁は基本的に柔らかい食材を切るとともに、硬くて切れない俎板にエッジが当たる。これに対して剃刀は基本的に硬い髭を切るとともに、切ってはいけない皮膚に当たるという点で、ぜんぜん扱い方が違うと分かるだろう。ちなみに、理容師の中には剃刀で角質つまりは皮膚の表面まで削ってしまうことを「ピーリング」という健康療法の一種であるかのように肯定して語る人もいるが、洗顔や入浴で取れるよりも大量の角質を削るピーリングそのものが、皮膚のバリア機能まで自ら損なう愚行である

それから、上記の記事ではエッジが鈍角だと良くないと書かれているが、これも(「鈍角」という言葉で何度のことを言っているのかにもよるが)剃刀については当てはまらない。剃刀はエッジを鋭利にしすぎると長く使えないからだ。髭の硬さは、よく知られているように真鍮つまりは管楽器の素材にも使われている金属と同じていどとされている。したがって、あまりに鋭利なエッジが当たると、簡単に剃れる代わりに簡単に破損してしまう。また、剃っているあいだ髭と刃の当たりかたが鈍刃で切る場合と比べて長く持続するため、摩擦による余計な熱が生じて、これも刃先を壊す要因になる。

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