Scribble at 2020-05-16 20:41:53 Last modified: unmodified

スマートフォンの機種変更を済ませてみて、最も改善されたり機種変更して良かったと思うのは、インターフェイスが USB Type-C になったことだ。この USB というインターフェイスの規格は、それこそ定番の大きなサイズに始まって、ちゃんと一度は正しい向きで挿し込んでいた筈なのに、うまく挿し込めなくて裏面を試してみて、やっぱり最初の向きだとやり直すというバカげた作業を何年も繰り返してきて、ウンザリしていたのだ。Type-C という、向きを問わずに挿し込めるインターフェイスが登場したとのことで、ようやく自分が普段から使う製品で挿し直しの必要が全く無い環境となり、非常に快適である。実際、従来の USB は micro USB も含めてたくさんのインターフェイス規格があったにも関わらず、そのどれもが表裏を固定していて、特に広く普及している USB A というプラグは、挿してみるまで表なのか裏なのか分からない「量子状態」にあるなどというジョークがあったほどだ。

ただし、USB Type-C のインターフェイスは "reversible" の規格だという。"USB Type-C Cable and Connector Specification" (release 2.0, August 2019) によると、Type-C を策定する際の目的の一つは "The USB Type-C plug enhances ease of use by being plug-able in either upside-up or upside-down directions" (p.30) となっているが、これはどちらの向きで挿しても電気的に同じ信号として処理されるという意味ではない。実際、receptable(メス)と plug(オス)のインターフェイス定義を見ると、信号ピンが並ぶ列の配置は上下で違っている。よって、上記の規格書の 2.3.2 にあるとおり、"The USB Type-C plug can be inserted into a receptacle in either one of two orientations, therefore the CC pins enable a method for detecting plug orientation in order to determine the lane ordering of the SuperSpeed USB data signal pairs functionally connected through the cable and identify the Configuration Lane for dual -lane operation when supported." となるよう、"configuration channel"(CC1, CC2)という専用のピンを持っていて、挿し込まれたプラグの向きを決定したり電源供給用の VBUS というインターフェイスのモードを決めたりするようだ。

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