Scribble at 2020-05-15 15:25:51 Last modified: 2020-05-15 15:38:22

まさに、Google にはプライバシーが筒抜けといっていいだろう。

Google Cloud Platform を使ってみる

でも、結局は登録してサービスを使ってるじゃん。

てことは、「わたしのプライバシーは、お試しで使うサービスの対価としてくれてやるていどの価値しかありません」と自分自身で世界に向かって大声で喚いているようなものではないか。もちろん、日本の些末なコーダのプライバシーなんて Google にとってはカスの値打ちもないので、それは事実だろう。しかし、だからといって自分の雑なダブル・スタンダードを他人に見せて「だから、みんなも一緒に Google へ個人情報をくれてやろう」と言えるものでもない。それこそ、僕が言う《逆トリクルダウン》、つまり底辺の人間に限って底辺同士で足の引っ張り合いをして零落していくという様子を絵に描いたようなものだ。

こういうことがどうして気軽に若者たちに受け入れられがちなのか。僕が思うには、やはり教養が不足していて、自分たちよりも高潔で原理原則を重んじる人々、とりわけそういう大人の姿を見て育っていないというところに理由があるのではなかろうか。もちろん、「教養」とは言っても何とか文学全集とか岩波文庫の白帯とか、そんなバカげたことを言っているわけではない。アニメでもいいし、大衆演劇でもいいのだ。なんにせよ、世の中には自分たちの想像を超える生き方や考え方や世界や仕事があるという、文句の言いようがない厳粛な事実を叩き込むということを大人の責任においてやらなくてはいけない。そして、それと同時に、僕ら大人であっても、そういう事実を前にして色々な苦難に囲まれてチャレンジし続けている姿(たとえノベール賞やフィールズ賞を受けていても、チャーハンや卵焼き一つ料理できない人間なんてたくさんいる)を見せる必要がある。

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