Scribble at 2024-10-24 00:49:22 Last modified: 2024-10-24 00:58:19

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JM インデックス (LDP man-pages)

さきほど、某駅ビルのサイトでクーポンを発行しているウェブ・サーバの httpd を更新した。そのついでに、少し時間があったので dnf に関する文書を色々と眺めていた(もちろん日本語だけでなく英語もだが)。そうすると、とにかく特殊な環境だけであることを自覚しないで無闇に複雑な手順を説明している人や、いかにも dnf の初歩から初めてベーシックな事項を解説していますという体裁の、実際には man ページを AI に食わせたような要約しか書いてないページ、そして Wikipedia を AI に食わせて出力したような、子供でも書けるようなページが 99% を占めている。これでは、数年のうちに人類の知性が劣化して逆に人工知能に追い抜かれる系のシンギュラリティが皮肉にも達成されてしまうであろうと思えるほどだ。

いま少し言及したが、やはりこの手のコマンドというものは、man ページを読むことがどう考えても基本である。残念ながら、マニュアルの類は日本語訳があっても man ページの日本語訳は少ない。上記の JM Project の翻訳は古典的で頭の下がる成果だと思うが、FreeBSD のマニュアルを翻訳している jpman プロジェクトと同様に進捗が思わしくないし、jpman プロジェクトにいたってはマニュアルの検索システムがエラーを吐いて使い物にならないという状況が何年も放置されている。

するとどうなるかというと、あまり言いたくはないが英語で man ページを読める学歴の人々か、あるいは自力で読もうとするだけの強い熱意と時間がある人だけが正確で新しい情報を得て仕事に従事することとなるので、冒頭で紹介したような中途半端なページばかりを読んでいる人々との格差が生まれる。もちろん、気の毒なことだが雑に書かれたウェブ・ページの解説や『SoftwareDesign』とか『日経ソフトウェア』などに掲載される記事しかリソースがない人々は、IT ベンチャーに就職などできないわけで、自動的に富士通や IBM の5次請けベンダーの派遣社員となるのが関の山というわけである。

もちろん、僕はそういう状況が当然あるいは自然あるいは必然だとは思わない。IT ベンチャーや IT ゼネコンで暇潰しに UML のダイアグラムをお絵かきしたり、日経 BP やオライリーから出してもらう本の原稿を書いているような人々は、どのみち慈善事業の真似事としてコマンドやアプリケーションや情報システムの解説を書くのであれば、Qiita に落書きされているようなものを乱雑に書き捨てるだけではなく、それなりに時間を使って丁寧にコマンド一つの解説でも書いてみたらどうかと言いたい。

実際、dnf の man ページを読むと、まさに man ページの内容を丁寧に翻訳したり注釈するだけでもパッケージの管理について色々な知見を学べる。それこそ、LPIC の試験勉強だけでは飽き足らない人々にとっては格好の教材となる。僕は、かつて MediaWiki のサイトを公開していた時期に幾つかのパッケージを詳しく解説するページや man ページの翻訳を掲載していたが、もちろん改めてページを編集し直して公開できるものは公開するつもりだ。セキュリティ・ツールの AIDE なら、そう時間はかからずに公開できるかもしれないので、いちおうタスクのリストには入れておこう。

ただ、僕自身が AIDE を常用しているかと言われれば、設定の調整をしていなくて常用はしていない。あれをディフォールトの設定で動かした人なら分かるように、マシンに大きな負荷がかかって、初回のスキャンに30分くらいかかるからだ。実際に自宅の Raspberry Pi Zero W で初回動作させてデータベースを構築させてみたときのログでは、

End timestamp: 2022-01-22 13:28:52 +0900 (run time: 36m 33s)

となっている。ここから、スキャンする対象を絞って色々と試してみてから公開したほうがいいだろう。

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