Scribble at 2026-03-11 17:23:13 Last modified: 2026-03-11 18:12:16

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最近では小学生からスマートフォンを手にすることも珍しくなくなってきているが、「初めてのiPhone」としても、他のiPhoneに比べれば手が届きやすい価格帯となっている。さらに10万円を切るということで、企業も導入しやすい価格帯になっているというのは、アップルとしては法人需要も取り込みたい考えなのだろう。

「iPhone 17e」実機レビュー:10万円切りで子供のスマホデビューに最適? 春を彩る「ピンク」も

Android のスマートフォンが3万円や5万円ていどで買える事実に照らし合わせると、東京に住んでるメディア関係者といった気楽な生活をしてる連中の書く文章だからなのか、ずいぶんと物価の基準が違う暮らしをしている人物が記事を書いているようだ。もちろん、Apple に配慮して「高い」どころか「安い」という印象操作をするのも二流メディアの仕事であるから、こういう記事が漫然と並べられるのも仕方ない話なのだろう。

日本の、特に女子中高生などのあいだでは、iPhone を持っていないと「人権がない」などと言われたりするという話が、まことしやかに「報道」されたりする。しかし実際のところ、ティーンエージャへのスマートフォンの普及率と、iPhone が占めているシェアはどのていどなのであろうか。まず、中高生のスマートフォンの普及率は、内閣府の調査では中学生で約93%〜95%、高校生で約98%〜99%となっていて、そのうち iPhone が占める割合は、調査している組織によってバラつきがあるとは言え、おおよそ80%前後となっているようだ。この数字を信頼するなら、確かに著しい比率の普及率だと言える。

だが、持っていない中高生がいてもいいわけで、「人権」などと呼ばれるからには、やはり使い方のノウハウつまりは話題を共有できるとか、機能として写真の共有が簡単であるといった、共通の目的について同じ道具や知識を共有するという動機があるのだろう。そして、それを実質的に他人へも要求するという同調圧力は、ここ東アジアの辺境国家に限らず、たいていの国でよくあることだ。それを「人権」などと過激な言葉で表現するかどうかはともかく、凡庸な人間のやることなんてガキだろうと社会人だろうと老人だろうと1,000年前から同じである。

では、10万円のスマートフォンを子供に持たせることが当たり前でない多くの家庭で、まさしく子供の人権(場合によっては、本当にクラスの中で蔑視されたり邪魔者扱いされる恐れはある)を守りつつ家庭の財務状況を悪化させないためには、どうすればよいだろうか。もちろんだが、こんな煽り記事などひとまず無視して、手堅い選択を考えるべきであろう。こういう記事は、基本的に「10万円」などと書いて、いかにもキャッシュで購入するのが当たり前であるかのような印象操作をするものだが、実際にはスマートフォンをキャッシュで買うかどうかは、それを与えてどれくらい使わせるかによるだろう。もし、子供が小学校や中学校へ入学したタイミングで、或る種の「お祝い」として買い与えるのであれば、10万円で購入して、小学生なら最低でも卒業するまで、中学生でも高校を卒業するまでは使わせるということなら、月賦で購入しても毎月の支払いという意味でのキャッシュ・フローへのインパクトは少なく抑えられる。

仮に、僕が使っている iPhone Air (256 GB) を au/KDDI のオンライン・ショップで注文するという想定だと(Apple Store は36回の分割までしか対応していないので)、72回の分割払いで、「U18バリュープラン(ギガ増量)」を選択すると、通信・通話費と端末料金とで5,000円弱といったところだ。それなりの出費には違いないが、仕方がない。上のような記事は、本体の料金でしかものごとを議論していないということに注意するべきだろう。そういう意味では、スマートフォンの運用にかかるコストを過小評価して何食わぬ顔をしているのだから、アンカリングを引き起こすインチキな印象操作だとすら言える。

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