Scribble at 2024-08-05 20:26:29 Last modified: 2024-08-06 18:41:53
ここ数年ほど、Intel の CPU って仕事でも自宅でもコンピューティング環境にとって重要ではなくなってきてたから、当然と言えば当然だろうなと思う。正直、Adobe 製品でもゲームでも生成 AI でも、重要なのは GPU と VRAM であって、CPU なんか Core i5 / Ryzen 5 でも十分に動画を編集できる。せいぜい、たいていの人が殆どやらないような、動画のエンコーディングとかで CPU のパワーが発揮されるていどだ。それから e-sports 用のマシンでも CPU は重要かもしれないし、もちろん僕もゲームはプレイするから侮辱する意図はないけれど、ハイスペックなマシンを要求されるゲームのためにデスクトップやノートのパソコンを買うなんて人が、ぶっちゃけ世界中に何人いるというのだろう。そして、その数がどんどん増えるのかというと、スマートフォンでプレイする人が増えてきている昨今、とてもそんな予想はできない。
それに、既に色々な人が指摘しているように、もう「ムーアの法則」は終わってしまった。基盤のプロセス・サイズは電磁気学的な干渉を防ぎつつ小さくする設計として限界に近づきつつあるし、信号の処理方法という回路設計でのブレイク・スルーも期待できないわけで、ここ10年くらいは論理プロセッサをどんどん並べるのが関の山だった。でも、論理プロセッサの並列処理に対応できるアプリケーションでもなければ効率化には限界があるため、アプリケーションの再設計に巨大なコストがかかることに何らかの保証がなくてはいけない。そういう保証が、売上の見込みとして手元にあると言えるベンダーは、殆どないであろう。