Scribble at 2021-08-07 11:04:15 Last modified: 2021-08-08 08:23:06

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2021年度から大きく変更される日商簿記検定試験に完全準拠したテキスト。統一試験のみならず、すでにスタートしているネット試験にも対応している。

検定簿記講義/3級商業簿記〈2021年度版〉

昨日の金曜は、久しぶりに午前中だけ出社してきた。そろそろプライバシーマークの更新審査を申請しないといけないため、必要な書類を印刷しておかなくてはいけない。そして、その書類に代表の押印もいだたかなくてはいけないという、旧時代の風習にがんじがらめとなっているから、なおさらだ。朝から家を出て駅へ向かうと、もうこの時期は8時台ですら暑くてかなわない。日光の熱だけではなく、アスファルトからも熱が立ち上がってくる。公園の中を抜けていくと、予算の削減で草刈り業者に発注する頻度を減らしているからか、公園というよりも放置されている空き地のように思える。

たまにこうして出社すると、時間があれば体力増進のため徒歩で自宅まで帰っている。今日もそうしようか・・・と会社を出た途端に諦めた。日差しが強い。北海道ですら37度の日があるというのだから、旭川あたりでは寒さにしか耐性のない人が路上で溶けているのではあるまいか。それに、台風が迫っているからか、やたらと風が強くて歩きづらい。そのため、無理をせずに途中から地下鉄に乗ることとした。どこまで歩くかは決めていなかったが、ひとまず帰路の途中にある本屋として淀屋橋 odona の文教堂を目指す。odona へ向かう途中に、中之島緑道のベンチ(ちょうど博報堂が入っているセントラルタワーの南あたり)で暫くパンを食べたり水分を補給していると、木陰にいれば暑さも相当に和らぐ。再び歩き出して、淀屋橋を越えて土佐堀通りまでやってくると、交差点の南西にあたる一帯のビルが閉まっていて、その一角にあるミズノのビルには、94年の歴史に幕を下ろすセリフが掲示されていた。

https://www.fashionsnap.com/article/2021-05-18/mizuno-yodoyabashi1927/

調べてみると、1927年に本社屋としてビルができてからの歴史があるという(記事にも紹介されているが、逸話として、創業者の水野利八氏は100尺のビルを計画していたそうだが、ビルを建てただけで満足してはならず、スポーツ振興という目標を達成するべく、常に「未完」の自覚を持とうと言って、わざと100尺に足りない98尺8寸のビルを建てたという)。淀屋橋は交差点を囲むビルがどれも老朽化しているため、大規模な再開発の計画があるという話は知っていた。ようやくその再開発が始まるらしい。odona に向かって南に進むと、確かに南西の一角は大規模に店舗が無くなったりビルの入り口が閉鎖されている。

さて、ようやく odona の文教堂に着いたのだが、ここでも他の書店と同じくカウンターが整理されていて、一箇所に集約されているようだ。あいかわらずビジネス書が多くて、ちょうどビジネス書を毎日のように読んでいるので、新刊も眺めてみるのだが、やはり何年も読み続けられるであろうと思える本は少ない。最近は、ガンダムじゃあるまいし「ナラティヴ」というキーワードが流行っているようだが、これにしても10年くらい前にアメリカで流行した storytelling の手法をビジネスの経営戦略づくりに活用しようとかいう話だろう。何周遅れでマネジメントや経営の話をしているのか。既に、よく売れた本で入山章栄氏らが、さんざん日本のビジネス書はオリジナルでも翻訳でもアメリカより10年くらい遅れてると指摘しているし、実際に書店で新刊の翻訳書で原著の出版日などを確認すれば、マーケティング関連の雑な本は翻訳も雑にできるから1年や2年前の本でもすぐに出ているが、精読に値するような手堅い本は、やはり5年から10年以上は前に出版されたものを翻訳している。もちろん、丁寧に翻訳しようとすれば時間はかかるのだから、原著よりも数年ほど遅れて翻訳が出るのは仕方のないことだ。それに、原著が出てすぐに評価が固まるわけでもないのだから、おおよそアメリカの市場で評価が固まってから翻訳するべき本を決めるという事情もあろう。ビジネス書を的確なタイミングで読みたいなら、日本の出版社や翻訳家に悪意や怠慢がなくても、こういう遅延が起きるのは事実として知っておくべきだし、可能なら原著で読んだ方がいい。

ということで、色々と物色はしてみたものの、いま読んでおきたいと思うものはなかったので、代わりに他の店でオートミールを使った献立の本だとか、電話応対の技能検定(電話応対技能検定、または「もしもし検定」)があることを知ってテキストを暫く眺めていたりした。ちなみに文科省が後援していた「ビジネス電話検定」という資格もあったようだが、そちらは既に昨年で終わったようだ。そんなこんなで、色々と眺めていると、手頃な価格で上記の『簿記講義』が販売されていたので、これを購入した。

odona を出た後は、歩かずに地下鉄で帰った。ちょうど日差しがもっとも強い時間帯なので、いくらなんでも体力造りをして熱中症になっては意味がない。

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