Scribble at 2022-10-21 17:47:53 Last modified: 2022-10-23 07:35:08

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新訂版 常用国語便覧

今日は休憩時間のあいだにジュンク堂大阪本店へ足を運んだ。古文の良い参考書や資料があればと思ったのだが、どうも学参コーナーの古文のテキストは適当なものがない。というか、どれも似たようなもので、小西甚一氏の著書みたいな水準のものが見当たらないため、結局はちくま文庫の小西氏の著書でいいと思えてしまう。あと、かなり古い参考書だが、学生社から出ていた鈴木一雄氏による『精講古典国語』(1991)もある。ひとまずこれらで十分だと思えた。

その代わりに上記で紹介した国語便覧を買ってきた。ちなみに、この本は学校用の出版物であるため、バーコードがない。それゆえか、アマゾンでも販売されていないようだ。ジュンク堂には、同じ出版社(浜島書店)から出ている、もっと大きな判型の国語便覧もあったが、判型よりもページ数の多い方が(錯覚だと分かっていても)読み応えがありそうで欲しくなるのだ。

帰宅してからざっと眺めてみると、僕は古典文学の資料だけが必要だったのだが、いちおう近代以降の内容も見てみたら、やや呆れてしまった。「今読んでおきたい小説家」と題して、名だたる・・・ただのベスト・セラー作家のカタログが掲載されていた。そして案の定と言うべきか、ラノベの作家は一人もいない。僕は普段から、ラノベ作品というものは、巨乳の、スカートから半分ケツが出てるエロねーちゃんが表紙に描かれた転生ハーレム小説ばかりであるかのように侮蔑しているが、実際にはもう少しバラエティもあれば創造性もあることを知っているので、かような扱いには多少とも不満がある。平野啓一郎氏なんていうただの左翼作家が入っていて佐藤亜紀氏が入っていないのも、或る種の業界政治的な歪みを感じるし、もう少しどうにかできないものなのか。また、評論家としてはどう考えても二流としか思えない茂木健一郎氏や三浦雅士氏をはじめ、大澤真幸氏や三位一体野郎といったデタラメを講じる売文屋どもや、素人文法学者で小平の英雄も入っている。おいおい、彼らを入れるなら、これだけページ数があったのだから、Twitter に耽美系の不細工なアイコンを使ってる龍谷大の勉強オタクとか、岸君も入れたらよかったのに。ちなみに、小平の英雄氏は「哲学」のカテゴリーでは紹介されていないのが皮肉とも言える。とは言え、「哲学」のカテゴリーで紹介されている面々が哲学屋ではなく哲学者であるなどと真顔で言えるプロパーなんていないと思うがね。

とりあえず、他のカテゴリーを見ても有名人(本を出してる人物から選んでるんだから当然だが)を並べただけという感があって、やはり近現代の方は読まなくてもいいなと思った。

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