Scribble at 2023-12-18 14:50:10 Last modified: unmodified

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Of course, the internet explosion allowed the grime scene to flourish at a time when most were just figuring out what the World Wide Web truly meant. But for those artists whose legacies were confined to the pages of print mags no longer in circulation, delving into archives is often the only way to learn about their stories. The legacies of artists survive through the communication and passing on of recorded or oral history. However, for many underground artists of the 1990s—such as production team and acid jazz group D’Influence—legacy is survived through aural memory.

Remembering The Enduring Legacy Of Acid Jazz Band D’Influence

いわゆるアシッド・ジャズを聴くことが多くなって、もちろん Brand New Heavies や Jamiroquai も聴くけれど、他にも色々と聴くに値する曲がたくさんある。この D'Influence("D-Influence" と表記されることもある)というイギリスのバンドも、既に活動していないようだが、気に入っている。ただ、ウェブで検索しても情報が少なくて、いちばん丁寧に書かれている上記のレビューを除けば、あとはディスコグラフィーの情報ページや、彼らのアルバムの商品ページが出てくるばかりだ。日本でも何人かがブログ記事で取り上げてはいるが、あいかわらず日本人が書くブログ記事は「こういうマイナーな人たちも知ってるよ」というオタク自慢ばかりで、まったく中身がない。恥ずべき風習だと思う。

ということで、簡単に書いておくと、D'Influence はイギリスの production team としても紹介されていることで分かるように、他のアーティストをサポートしたりプロデュースする仕事でも知られていた。オリジナルのメンバーは Kwame Kwaten, Sarah-Ann Webb, Ed Baden-Powell, Ned Bigham(デビュー・アルバムを発表後に脱退), Steve Marston という面々で、Kwaten は現在はマネジメント業に携わっているらしい。

アシッド・ジャズというと、ダンサンブルな曲調で、現代のジャズのような難解さとは距離を置くポップな印象を受けるけれど、決して通俗的なウケ狙いの曲ばかり作っているわけでもない。実際、Jamiroquai はメジャーとなったけれど、それも一時のことであって、いまでは若い人なんて "Virtual Insanity" を聴いたこともないだろう。それくらい、なんだかんだ言っても細々と続いているジャンルだから、D'Influence があまり知られておらず、ひっそりと活動を終えたにしても話題となっていないのは当然だろうと思う。でも、それは聴くチャンスがなかっただけであって、聴く機会さえあれば、アシッド・ジャズだろうと中近東やアフリカの音楽だろうと、良いものは良いわけである。D'Influence についても、後期のアルバム『D-Vas』に収められた "32 Flavours feat. Louise Rose" なんかを、僕はよく聴いている。

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