Scribble at 2022-04-18 11:52:30 Last modified: 2022-04-18 11:58:00

Yes, this is true. This is why Netflix runs fast.com: it serves Netflix content from Netflix servers, so if ISPs want to prioritize fast.com content they'll have to prioritize Netflix content as well. Of course, that doesn't help non-Netflix sites...

Ask HN: Internet magically gets faster when opening speedtest?

ネット・ベンチャーやインターネット・プロバイダが自らスピード・テストのサービスを運営していて、自社のネットワークを使ってアクセスしているユーザには良好な結果を(というか自社の局内にあるリソースからレスポンスするのだから速いに決まってる)返しているというのは、よくある話だ。したがって、たとえ悪意や特別な意図がないとしても、そういうネットワークの理屈として当たり前の結果を無頓着に返却するような(無自覚に偏った)スピード・テストを使うべきではないのは当然である。そして、競合のスピード・テストもまた、当たり前だが競合(つまり自社以外)からの接続について遅くなる結果を返却している可能性もあるため、他社の結果を同時に調べたら客観的で公平なのかと言われても信用に値しない。要するに、利害関係のある運営者のサービスを使うこと自体が間違っているからだ。

僕が利用している Ookla のスピード・テストは、接続先のサーバによって結果に大きな差がある。たとえば、僕の自宅である大阪市から Modis 株式会社が提供している堺市のサーバへアクセスすると、NURO の回線でもたいてい下りは 100 Mbps ていどしか出ない。そして、時間帯によっても結果は大きく違うし、パソコンとスマートフォンというデバイスの違いでも結果は変わる。しかし、それゆえに或る意味で信頼できる測定サービスだと思っている。民生サービスの通信なんて、そんなに安定している筈がないからだ。同じ回線を共有している他の家庭で動画を観始めたり終えたり、子供がネット・ゲームを始めたり終えたり、あるいは多数の家庭が一斉にネットへアクセスしたりしなかったり、こういうことが当たり前のように通信のパフォーマンスへ影響するため、サーバとクライアントという単純な両端のパフォーマンスだけでレイテンシが決まるわけではないのが当たり前である。よって、ルータから LAN 側では 1 Gbps(1000BASE-T)の限度でも下りの最大で 944.61 Mbps が出ることだってある。

そして、あまり強調されないことだが、実際には通信の品質というものはスピードなんかよりも安定性の方が重要なのだ。遅くなったり速くなったりを頻繁に繰り返す「スパイク」が起きたり、通信が途切れたりするようでは安心して通信を使えない。遅いとか速いというスピードについては、実際のところ YouTube で標準的な品質の動画を観るていどなら 100 Mbps もあれば十分である。しかし通信が安定しないとバッファリングもできないため、いくら回線速度があっても再生が途切れてしまうわけである。数年前まで使っていた J:COM は、そういう品質の悪い回線の見本だと言われる。

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