Scribble at 2025-01-29 19:35:05 Last modified: 2025-01-29 20:30:10
Trump administration となって、まっさきに DEI にかかわるウェブサイトも施策も停止したり廃止してしまったので、関連するオンライン・コンテンツを保存すべく見て回っている。
ひとまず DDG での検索だとか Wikipedia を参照しながらリンクを辿っているところだが、こういう場合でもウィキペディア、つまり日本語版の Wikipedia は酷いという印象がある。教科書的な漫然とした用語の解説だけに終止し、DEI のバックグラウンドとしての歴史を全く説明しようとしない。いま消えつつあるコンテンツを不十分にしか参照していないことが明白なまま、日本では「ガイジンの国の話」として放置され忘却されるのであろう。
こういうことを見ても分かるように、若者だけに限らず日本人って実は歴史を軽視してるよね。凡人がこうなんだから、ましてやネトウヨなんて言う無知無教養なクズや、左翼とかリベラルなんていう噴き上がり小僧どもが歴史なんて学んでいるわけがない。神武天皇がどうとか2000年の歴史とか口先では言うけど、自称保守や右翼や愛国者さまなんて連中は歴史の勉強なんてまったくしてないバカ揃いだし(だから色々な陰謀論にハマるし、三流構成作家のインチキ日本史なんて本を有難がって読む)、世の中に2割くらいはいると期待しているまともなみなさんは、ぜひ自主的に関心のあるコンテンツを丁寧に、執拗に、そして幅広く自分自身で見て回り、そして可能なら保存してもらいたい。
今回の DEI に限った話でもなく、オンラインのコンテンツなんて簡単にしれっと修正されたり消えてしまったりするものだ。そもそも、僕らが堅実な典拠として想定している雑誌や書籍だって、本当のところは簡単に手に入れたり読めるとは限らないのであって、プラトンの全ての著作が読めるわけではないということから始まって、現代にきちんと受け継がれている記録なり書類なり出版物なんて、ほんの一部だ。そして、いま現在の技術や産業として続々と出版されている書籍(もちろん電子書籍すら含まれる)にしても、その多くは絶版となるし、国会図書館へ収められるとも限らないし(暗黒通信団が出版したという行間だけの小説なんかのように、国会図書館から収蔵を拒否される出版物だってある)、もちろんそういう国立のアーカイブがない国もたくさんある。
とりわけオンラインのコンテンツについてはあれだけ公式な文書をアーカイブする体制が整備されているアメリカですら、行政機関の運営するウェブサイトやコンテンツを政権交代によって簡単に削除したり閉鎖してしまう。アメリカでは2012年から Electronic Records Archives という措置が実施されているので、ウェブサイトが閉鎖されてもコンテンツは記録としてひとまず保存はされているのだろうが、なんにしても Wayback Machine などで過去の記録を調べるしか、海外の人間にとっては遡って調べようがない。
なお、"DEI" というキーワードだけで検索すると("diversity" を追加したとしてもだが)、実は "dietary diversity" というキーワードを使うページがかなりヒットしてしまうので、注意したい。これは昔から言われている、栄養素を考えて「バランスのある食事をしましょう」というスローガンに近いアイデアだ。もちろん、DEI とは関係ない。そしてもちろん、「関係ない」からといって無視していいことでもなければ、DEI と比べて話題として些末であるかどうかも自明ではない。