Scribble at 2022-07-03 19:03:47 Last modified: 2022-07-03 19:08:08

添付画像

前職では、入社して勤め始めた当初は東大阪市の長田という駅の前にあるプレミール福山というテナント・ビルに事業所が入居していたのだが、暫くすると2003年頃に事業所が同じく東大阪市の高井田というところにある昌利ビルというテナント・ビルに移った。高井田の付近では最も洗練された外観と設備の新しいビルだったから、それから2年ほどで再び別の場所に移ってしまったのだが、なかなか居心地のよい場所だった。ビルの周りにはコンビニエンス・ストアもあったし、西側には広い駐車場を構えたラーメン店があったり、もう少し西に行くと「高井田本通6丁目」という交差点にスーパーの LIFE やマクドナルド、それからハンバーグ店のびっくりドンキーなどがあって、仕事が終わった夜の3時頃に 300g のハンバーグとサラダを食べたりしていたものだった。そんなこんなで、上の写真は、その高井田から再び移転した先だった、鶴橋の駅前にある下味原ビルというテナント・ビルの部屋で撮影した仕事机の様子である。もちろん、僕の机だ。

いきなり見せられて2003年頃という様子が分かるのは、恐らく PHP の本が2冊とも PHP4 に対応している本だということが分かる人だろう。ピアソンから出ていた『PHP4でつくるWebアプリケーション』は本のタイトルから分かるが、Wrox の本が PHP4 に対応していた本であることを覚えているのは、原著や翻訳を読んだ人だけである。1冊だけなら古い本が置いてあってもおかしくないが、どれも PHP4 の本なら写真そのものが古いという推定も成り立つ。もっと詳しく写真を見ていただければ、左手の奥に『MySQL & mSQL』という2000年に出版された本が置かれていることにも気づく人がいるだろう。mSQL なんて PHP に対応する API がなかったデータベースだ。ということは、こんな抱き合わせのテーマで取り上げてるような本しか MySQL の本がなかったということである。他にも、Perl や CGI の本があることに気づけば、撮影されたのが2000年代の前半であろうと推定するに十分だろう。いまどきのベンチャー企業やウェブ制作会社で Perl を使って実装している事例なんて、それが良いか悪いかの評価は別としても、『Web Designing』や『Software Design』のような雑誌にでも紹介してもらいたいくらいの珍事だろう。

それから同じ頃に撮影した下の写真をご覧いただければ、今度はデザイナーなら『Web Design Index』なんていう大昔のデザイン本の、しかも3巻目(2002年)をデザインの参考として仕事場に置いてる時点で、その時代錯誤という点でも、この写真が20年近く前のものであることが分かるだろう。でも、僕に言わせればいまのウェブのデザイナーなんて20年前の僕らと比べて、色彩心理学やユーザビリティやタイポグラフィのセンスや知識や経験という点では、殆ど変わってないんだよね。写真やイラストをいじくりまわすために使ってる道具だけが良くなってるにすぎなくて、大半は闇雲にツールを使ってるだけのサルか、よくても Adobe 製品のオペレータとしてどういうエフェクトを使うのがうまいかどうかの話にすぎない。

  1. もっと新しいノート <<
  2. >> もっと古いノート

冒頭に戻る


※ 以下の SNS 共有ボタンは JavaScript を使っておらず、ボタンを押すまでは SNS サイトと全く通信しません。

Twitter Facebook