Scribble at 2022-07-03 09:57:01 Last modified: 2022-07-03 10:08:56

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小関清明氏の『鹿持雅澄研究』を大阪市中央図書館で初めて借りたのは、もう何年前のことだろうか。ひょっとすると10年近く前になるのかもしれないが、それいらい延長手続きしたり借り直したりで、ずっと僕が手元に置いて利用してきたのだけれど、ついに「次予約有」というステータスになったため、本日は近くの市立図書館分館まで返却に行ってくる。

そもそも、これだけ長く手元において利用してきた著作物であるから、もっと早く古本で(新刊としては手に入らないので、こういうのは古本で買っても著者や出版社の機会損失ではなく、社会正義に反していない)手に入れておくべきものであった。そこで、さきほど探してみると、アマゾンではほぼ出品されていなかったからいいとして、『ヤフオク!』にもなかったし、『スーパー源氏』という古書の検索サイトでも全くヒットしなかった。どこかの大学でテキストに指定されたのか、それとも誰か通俗的な本を書く人間が「鹿持雅澄」の名前でも出して、またぞろ口先だけの「愛国」とか浅薄な国学や神道の話をしたのだろうか。

なんにしても古書ですら見当たらなくなっているのは奇妙なことだ。そこで、たまに眺めている『日本の古本屋』というデータベース・サイトを見ると、3冊だけ出品があった。そして、中でも箱や帯が揃っていて状態もいいのに最も安い値が付いている「くら書房」という茨城県の店に注文した。実は、過去にも古本で買おうと思って、同じ大阪市内の西田辺にある古本屋に行こうと思っていたのだが、そこの出品はすでにデータがなかったので、ここの本も売れたのだろう。ともかく、なぜか鹿持雅澄にかかわる著作がどんどん市場から減っているようで、彼や彼の著作なり見識について学ぶ人が増えているなら喜ぶべきことなのかもしれない。

さてしかし、注文はしたのだが、実は手に入るかどうかは分からない。以前、天満橋にある古本屋の店主に話を聞いたことがあるのだけれど、この『日本の古本屋』に限らず、オンラインのデータベースや EC サイトへ出品している店舗の多くは、それが実店舗で売れようとデータを更新するのが遅いからだ。いったん大量に登録してしまうと、管理するのだけでも工数がかかるため、オンラインのデータを取り下げるのが後回しになってしまい、どうしても EC サイトや検索サイトでは既に販売していない商品の情報が放置されやすいからだという。よって、先方から発送したという通知があるまでは(この書店は先に発送してから決済の手続きをするらしい)、本当に手に入るかどうかは分からない。

なんにしても、3,000円である。今月は機種変更の事務手数料である3,000円も取っておく必要があるので、既に「キレイキレイ 除菌・ウイルス除去スプレー つめかえ用」などでもお金を使ったので、もうこれで僕の今月の小遣いは終わりである。いくら零細とは言え部長職やってる人間の小遣いが月に10,000円ていどというのは、見方によっては「悲惨」という印象を持たれるかもしれないが、もういまどき当たり前だろう。

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