Scribble at 2020-09-04 12:31:32 Last modified: unmodified

何度か書いているが、僕はキャッシュレス決済としては PayPal しか使っていない(Google Pay も結局は PayPal の銀行口座としか連携していない)。よって、他の「なんとかペイ」の類はぜんぜん使っていないのだが、もちろんコンビニエンス・ストアで「ピ」とやらねばならなく日が来るかもしれないと思うし、その方が明らかに得であれば対応しないのは愚かというものだろう。特に、現在はマイナンバー制度との連携で何パーセントかの還元があるというのだから、奥さん。これは何かした方がいいんじゃありませんこと?(というギャグも、実際には「生活感にかかわる話は女がすること」だという偏見だろうと思うので、今後は使わない。)

ただ、この「なんとかペイ」が今一つのものばかりで、どうにもユーザ登録する気になれない。たとえば J-Coin Pay というのは、みずほ銀行が音頭をとっているサービスなのだが、協賛しているのは全て、ことごとく、総じて一部の地方銀行だけである。そして、使える店舗にしても、一部のコンビニエンス・ストアだとか、一部のファスト・フードとか、ほんの一部の銀行口座からほんの一部の店舗で使えるというありさまで、これでは買い物をするたびに「ここでは、これ」「あっちでは、これ」と、大量のカードやアプリケーションの画面を選びなおして使い方を覚えなくてはならなくなる。

これが IT の活用だとはどうしても思えない。ということは、つまり IT なり DX というものの本質は、そういうオンライン・サービスや IT サービスを「使い物になる」状態にもっていくための、社会的なインフラの整備や、活用できる事業者のとりまとめという、実は泥臭い根回しのようなものを経てお膳立てするということに尽きているのだろう。それが無事に終わって IT だの DX だのと、いちいち連呼しなくても済むような社会になっていれば、こういう障害を越えてきた経緯というものも要求しなくて済むというものだ。

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