Scribble at 2023-04-12 17:22:00 Last modified: 2023-04-12 17:26:30

今回、試しに AliExpress や Etsy での個人輸入を試しているけれど、実際に個人輸入のサービスを使ってみて実感として言えるのだが、やはりこれは大規模には流行らないだろうと思う。どうしても海外からしか買えない商品を定期的に買わざるをえないというならともかく、年に何度も購入するわけではない商品だったり、はっきりいってあってもなくてもいいような嗜好品であれば、さほど背中を押すようなサービスではないと思った。

その決定的な理由は、やはりどれほど安くても届くのに時間がかかりすぎるからだ。いまや Amazon Prime で3日もあれば生活に必要なたいていの商品が届く時代にあって、それほど劇的な品質の差がない商品を海外から何週間も待つほど暇な人間なんていないだろう。もちろん、AliExpress で販売されている異様に安い商品の値段は魅力的だ。老眼鏡でも、アマゾンなら3,000円はするものが、AliExpress では300円で(しかも送料無料で)買える。でも、2週間待てと言われたらどうだろう。老眼鏡なら別に手元に一本もなくて困るわけではないからいいが、消毒スプレーの替えだとか、歯磨き粉だとか、数日以内には欲しいものであれば、AliExpress で販売されている品物の倍の値段がしても国内で注文するだろうし、更に急ぐならもっと値段が高くても近所のスーパーや量販店で買うだろう。結局は、どれほど安くても到着する日数が増えるたびに購買意欲が日数の逆数へと減っていくような気分がある。

すると、やはり困るのが、僕の場合は髭剃り関連の用具をどうやって調達するかという問題である。もちろんシェービング用品は国内にもたくさんある。理容師向けの業務用の用具ならたくさん出回っているので、髭を剃るというだけなら何も困ることはないだろう。そして、あながち業務用だからといって選択肢が少ないわけでもないし、ダサい商品ばかりだとも限らない。でも、現実に DOVO の剃刀を置いている店は圧倒的に少ないし、 Thiers-Issard の剃刀を置いている店なんて国内に十指もあるまい。トルコで製造された安全剃刀の替刃を置いてる店が、いったい日本にどれほどあろうか。

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