Scribble at 2021-01-21 09:39:12 Last modified: 2021-01-21 09:49:04

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About Quantum Computing

これも、コーポレートサイトのリニューアルで参考にしているデンソーのサイトだ。ただし、このようなコンテンツの見せ方は反面教師として参考にしている。実際にページを使ってもらうと分かるように、サイドから表示するコンテンツをスクロールさせるのは、〈筋の良い〉ユーザビリティ設計とは言えない。事実、この状態でスクロール・ボタンを回しても caller のコンテンツをスクロールするだけであり、callee のコンテンツがそもそも〈スクロールできるように見えない〉し、スクロールするにはフォーカスをわざわざ合わせなくてはいけないからだ。しかも、困ったことに callee のコンテンツをスクロールすると caller のコンテンツまで追随して動いてしまう(そして、このような挙動が最初から想定されて〈提供〉されている experience であるようには思えない)。そして更に極めつけは、スライドして表示されたコンテンツが表示範囲だけで完結しているのかどうか分かりにくい画面設計なので、スライドしたコンテンツにフォーカスを合わせてスクロール・ボタンを何度か回すと、勝手にコンテンツが閉じてしまう。この挙動はかなり困惑させられる。品質テスト不足だ。

あと、細かいことだが breadcrumbs をページの下部に置くのは一つのアイデアだと思う。これはこれで良いと思うけれど、何のために breadcrumbs があるのかという意味を考えると、やはりページのトップにも必要ではなかろうか。このようなページ要素は、どこか一箇所にしか配置できないという決まりがあるわけでもないし、下と上のどちらかという排他的な条件で設計するものでもなかろう。

それから、これも気になるのが、いささかタブレットやスマートフォンで画面いっぱいに表示することを意識しすぎていて、個々のコンテンツのタイトルだけが巨大な範囲で画像と共に表示されており、先に紹介した藤次郎株式会社のサイトと比べて余白が〈単なる無駄な表示範囲〉にしか感じられない。こういうのは、TOJIRO Japan のサイトを設計した人と比べて、単純にデザイナーとしての資質の違いだと思う。会社の業容やサイトを制作する予算規模は両者で桁が違っていると思うけれど、携わるデザイナーのレベルが比例するとは限らないという、いい例だ。

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