Scribble at 2023-01-21 19:21:23 Last modified: 2023-01-21 19:24:23

さきほど、この ANBBAS というブランドで髭剃り用品を作ってる Beijing Weirui Tech という中国企業のシェービング・ブラシとカップが届いた。ややチープな使い心地だけれど、初心者が気軽に使うなら十分だ。ブラシの毛が長く使えるかどうかは、これからの検証である。

どういう会社なのか調べてみると、きちんとしたサイトを運営している。ただし、中国企業であることは徹底して伏されているけれど、ドメインを調べたら分かることだし、商品の箱に入ってる取扱説明書に社名が印刷されているのだから、さほど厳重に隠しているわけでもなさそうだ。思うのだが、もうそろそろこんなことをしなくてもいい品質の製品は中国にも色々ある（RANPOW のケーブルについては、何度か書いている）。アメリカやヨーロッパで売りたいだろうから、予断を避けたいのは分かるけれど、そう隠すほどの品物でもない。実際、品質を誇っているらしい東の海上にある Japan とかいう国で販売してる商品だって、その大半は中国人が作ってたりするのだ。

それにしても、ここで作ってる替刃式の直刃剃刀も、かなり変わっている。"shavette" という言葉を使ってるのはどうかと思うが、ここの替刃式の直刃剃刀は両刃をそのまま挟む仕組みになっていて、大多数の替刃式の直刃剃刀が両刃を二つに折って使うのとは異なる。ただ、剃刀の両側から刃が出ているため、指を怪我しないように扱いが難しくなる可能性がある。使ってみたいとは思わないが、こういう仕組みの商品もあるのかと参考になった。

いまのところ、替刃式の直刃剃刀（"shavette style"）としては、hinged lever 式、スライダー式、DOVO Solingen 独特のスライダー式、GORO さんが動画で紹介していたクリップ式、これらに加えて、ANBBAS の両刃式という分類ができた。もちろん、剃刀の歴史に詳しい方なら知ってると思うが、替刃式の直刃剃刀というのは DOVO が初めて作ったわけでもなんでもなく、Durham Duplex の商品なんかは100年近く前のものだ。こういうのも含めて、丁寧に調べてまとめておきたいのだが、なんしかオンラインには英語でも資料が少ないので、やはりこれも図書館などを活用しなくてはいけない。