Scribble at 2023-01-21 16:25:00 Last modified: unmodified

いま少しずつ調べているのがロシアというか旧ソ連の剃刀である。Etsy でビンテージの剃刀を見ていると、その多くが USSR 製となっていて、アメリカの安全剃刀に比べて効率は劣るけれどコスト・パフォーマンスの点で圧倒的にリーズナブルな straight razor が旧ソ連で熱心に作られていたという話を見たことがある。先日も安全剃刀と straight razor との比較をしたけれど、100年くらい前の時代は安全剃刀と straight razor とではランニング・コストにおいて15倍くらいの差があったという。

そんなわけで、旧ソ連であるロシアでは剃刀の製作なり替刃の製造なりにおいて一定の伝統がある。現在も、P&G に買収された老舗の剃刀メーカーである Gillette がロシアのセント・ペテルブルクに工場を持っていて、現在も替刃や剃刀を製造し販売し続けてロシアに税金を払い、事実上はウクライナへの侵略戦争をサポートしていると言われている。したがって、traditional wet shaving のコミュニティでは Astra, GSB, Gillette Platinum, Nacet, 7 O'clock, Perma-sharp, Sputnik といった銘柄が Gillette の商品であるため、購入を控えているという人もいる。

あと、丁寧に替刃について調べていくと、OEM で別の銘柄になってるけど中身は同じ替刃だとかがあるから、銘柄だけを目当てにあれこれとむやみにコレクションしても無意味であろう。そもそも、自分にもっともよく合う刃を求めるなら、恐らく straight razor を手に入れて自分で研ぐしかないのである。なので、僕はそこまでやるつもりは(いまのところ)ないので、替刃式の直刃剃刀で替刃の選択はおおむね品質として安定していればよく、あとは自分の技能を少しずつでも向上させる他にないと思う。

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