Scribble at 2020-05-02 11:17:44 Last modified: unmodified

自由に経済活動をしたがってるリバタリアンやネオリベのひとたちはすぐに集団免疫って言うわけだけど、それは一時的なものでしかない可能性がある。ウイルスは進化しているのであって、現状では大きな問題になっていないインフルエンザだって、いつワクチンや薬が全く効かない種が登場するかわからないんだよね。したがって、彼らのような「ノーガード戦法」というのは、彼らが得意とする経済政策と同じであって、罹患してない立場で(自分が罹患するリスクがないかのように)叫ぶ結果論にすぎないし、或る意味では罹患する人を単なる《社会的コスト》として切り捨てる梯子外しの議論でもある。これを、しばしば馬鹿な人間が「リアリズム」だと称するわけだけど、そんなものは経済に照らしても医療政策に照らしても reality ではない。自分の身の回りや利害関係という限られた状況において都合がいいというだけの、セカイ系の理屈でしかないのだ。現に、ウイルスの変異をトレースしてる解析結果の一覧を見たらわかるように、中国から入ってきている型のウイルスは免疫のできている人も増えているが、今度はエジプトから新しく進化している型が日本に入ってきている。もちろん、このような変異が起きている型に既存の免疫が有効だとは限らないので、再び国内で感染者が増える可能性もあろう。そのたびに、こういう気軽な「自由主義者」どもによって《想定内のリスクとして切り捨てられる》人々が出てくるということは強調しておきたい。

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