Scribble at 2024-08-09 08:16:26 Last modified: 2024-08-09 08:24:32
ファイルのバックアップという話題は、業務だろうとプライベートだろうと最近のコンピューティング環境ではホットな話題であり続けている。もちろん、会社でも家庭でも色々なアプローチがあって、クラウド・ストレージに写真を保管している人も多いだろうし、自宅の外付け HDD にファイルを保管している人も多いだろう。あるいは、定期的に光学メディアに記録している人もいる。
いまのところ、単位記録容量あたりのコストを比較すれば、外付け HDD なら最もコスト・パフォーマンスが高いのは1万5,000円ほどで買える 4TB~6TB ていどになるだろう。2TB でも1万円ていどはするし、8TB 以上になると2万円を超えてしまうからだ。これを約3年ごとに買い替えるか増やしていくなら、いくら家庭用の民生品とは言っても、いまどき3年で壊れるような外付け HDD はそうそうないだろうから、1年で5,000円ていどの費用でバックアップの環境を維持できる。もちろん、自宅が盗難や地震や火災で被害を負わないという前提だが。正直、僕が手元に保管している全ての記録メディアからデータを 6TB の外付け HDD に移しても、せいぜい半分(3TB)にも満たないと思う。なので、この 6TB を維持していれば、たぶん死ぬまでストレージには困らないと思う。そして、プライベートな用途のストレージなんて、それでいいのだ。僕が死んだら後はどうなろうと知ったことではない。
ただ、動くからといって3年毎に外付けの HDD を室内に増やしていくのもどうかという気がする。もちろん場所をとるし、動くからといって接続したままだと無駄な電気代がかかる。なので、定期的に新しいドライブへデータを入れ替えたら、やはり古いものから廃棄していくのが望ましいだろう。新しいドライブが故障してもいいように、せいぜい古い世代は1台を残しておき、実質的に RAID1 の状態で運用すれば十分だと思う。こういう使い方なら HDD がコスト・パフォーマンスは高いので、まだ現実的だと言える。いくらアクセス速度があるからといっても、これを SSD にするとか、あるいは場所をとらないからといって大容量の SD カードなどで代用することを考えても、まだコスト・パフォーマンスでは HDD に大きく差を開けられている。たとえば 4TB の外付け SSD だと、まだ6万円ていどする。SD カードだと、1TB でも3万円近くする。ちなみに、アマゾンで売ってる商品の多くはインチキなので、これも権威主義の妥当性だと思うが、知らないメーカーの商品は無視することだ。8TB の外付け SSD が8,000円とか、そういうありえない値段で売っているなら分かり易いが、それ以外にも有名なメーカーの商品画像を真似たインチキが出回っている。