Scribble at 2022-01-26 19:08:44 Last modified: 2022-01-27 09:32:39

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JAPANSecuritySummit Update

科学史・科学哲学が専攻の(というか、最近は「安全学」が専門と言うべきか)村上陽一郎氏も参加している「メディア」サイトを連れ合いがツイートしていたので、運営会社を調べていた。スタイル株式会社というようだが、コーポレート・サイトらしきサイトに会社概要がないという、かなりふざけた事業者で、あまり信用できるようには思えない。実績として色々な大企業のサイトを制作したと宣伝されているが、実績の一つとして紹介されている上記のサイトをご覧いただけばプロならわかると思うが、コーディングも雑だし WordPress の安物テーマをかっぱらって3日くらいで制作したのがバレバレだ。いまどき、クラウド・ワーカーですらこんな雑な仕事はしない。これで KDDI のサイトを構築したとか言ってるが、上場企業のサイトなら最上流で管理してる会社が決めてる筈の、コンテンツ制作で従うべきレギュレーションに準じて仕事をするスキルがあるかどうかも怪しいものだ。おそらく、二次請け・三次請け専門の〈口利き屋〉の類で、自社にまともなスキルをもつ人材はいないのだろう。

そういうこととは別に、この会社が運営しているという ModernTimes というサイトは、それなりに一読する価値のあるコンテンツがあると思う。とはいえ、頭でっかちの「DX」概念を振り回すだけのサイトが、いったい何か月もつのやらという気がしないでもない。

それはそうと、上記のサイトは「株式会社クライストクラウド」とかいう、見た感じではコーポレート・サイトすらもってないスパム配信業者と言ってもいいような会社が運営している、自称「情報セキュリティ」サイトだ。僕らのような情報セキュリティの実務家に言わせれば、典型的な「セキュリティ劇場」のネタばかりを集めた〈裸踊り〉のサイトである。掲載されているのは、実は情報セキュリティの実務業界で完全に無視されている情報セキュリティ大学院大学だとか、あるいは潤沢な資金をもつ上場企業や官公庁が遊び金でどういう「ソリューション」を開発したり導入して遊んでいるかという与太話の記事ばかりである。

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