Scribble at 2021-01-07 11:00:28 Last modified: unmodified

GMail → ProtonMail

Chrome → Firefox developer edition

Google search → DuckDuckGo

Google Drive → Sync and Backblaze

Google DNS → Cloudflare DNS

Maps → Apple maps

YouTube → Netflix, TED talks, conference archives, and still a little YouTube (anonymously in a Firefox container)

Google Analytics → Fathom

Everything else (calendar, reminders, photos, docs, video chat, news feeds) → Nextcloud, running on my own instance

What I Use Now Instead Of Google

ただいま会社では経費節減として Google のサービスに移行しているところなのだが、個人としては可能な限り自分で情報を自由に扱える(そして面倒臭くない)サービスを望んでいる。いや、フリー・ソフトウェアの精神に従えば、我々のように自分でアプリケーションを開発できる人間は、もっと積極的に自分で道具を作って成果を上げる方がよいのだろう。少なくとも自分の仕事に関しては、そろそろ FreeBSD 上で動く色々なツールを整備したり、ウェブ・アプリケーションとして集約するという作業を始めたいと思っている。会社の中に自分の技術や知識を引き継いでくれる人材はいないわけだが、まぁ地球上のどこかに一人でも現れたら良しとしたい。

さて、プライベートでは Goolge のサービスをいまだに幾つも使っている。恐らく、Google Drive と Google Keep はアプリケーションの動作そのものの信頼性がそれなりに高いため、これを超えるパフォーマンスが出なければ、いくら ethical な観点での是非があろうと、それだけで簡単に乗り換えるつもりはない。なんとなれば、たぶん乗り換えること自体に大きなコストがかかると思うから、なおさらだ。

そして、上記の記事で紹介されている replacement なり alternatives の選択についても、個別に是非を議論する余地がある。

まずメールについては、僕は既に書いたことだが ProtonMail にはあまり信頼性を置けなかった。セキュリティ上の問題ではなく、アプリケーションの挙動としてだ。いまは改善されているのかもしれないが、〈改善されているかもしれない〉というだけの理由で、手間も時間もかかる再インストールや再セットアップを他人様がいちいちやり直してくれると期待するのは、サービス提供者として傲慢というものだ。初回で十分なパフォーマンスを出せなかったアプリケーションにユーザが戻ってくるには、そのアプリケーションが大きな話題になったりデファクト・スタンダードになるくらいの実績が必要であって、それゆで launch first などというのは、株主の評価しか考えていない経営者のデタラメだと言っているのだ。クズ同然のプロダクトでも公開する方が先だとか、そんなわけないだろう。

そして、DDG は3年位前に比べると改善されてきたが、やはり日本語ページのインデックスが貧弱で使い物にはならないと思う。よって、Google のプロダクトを使わないという意味で牽制するだけの目的なら、Bing を選ぶことになる。ただ、big players に依存すること自体をよしとしない ethics を支持するなら、DDG を選ぶしかあるまい。

Google Drive については、いまでも Box や Dropbox などを使っていて、Dropbox のスマートシンクという機能は気に入っているけれど、やはりエージェント・プログラムが不安定で Google Drive の安定性には全く及ばないと思う。当社のファイルサーバでは、複合機から LAN 経由でファイルサーバにファクシミリのデータとかスキャンした文書の PDF ファイルを転送していて、それをファイルサーバの Dropbox(デスクトップ・クライアント)からリモート・ストレージ側へ同期している。このデスクトップ・クライアントが非常に貧弱で、だいたい1ヶ月も稼働させるとメモリ・リークしたり、あるいはプロセスがハングしたり強制終了してしまう。Google Drive のエージェントは、そんなことは全く無い。1年ほどぶっ通しで稼働していても何の問題もない(実際、僕個人のパソコンは会社で立ち上げっぱなしで自宅と Google Drive の中身を共有しているが、これまで会社側のエージェントがハングしたり停止したことはない)。Google Drive のデスクトップ・アプリケーションは、管理しているファイルのパーミッションがまれにおかしくなる点を除けば、非常に優秀だ。

DNS については、そもそも Google DNS なんて積極的に使う理由はないだろう。同じく、いくら別会社で無料だと言っても、Cloudflare DNS やら Comodo DNS やらの public DNS を〈みんなで〉使う理由などあるまい。それこそ、プロバイダーから指定されている DNS を個々バラバラに契約者が使っていれば Google のモノポリーという事態は防げる(というか、DNS に関して Google のモノポリーなど成立していないだろう)。

地図については、Apple なんて(地図や位置情報技術の)素人のサービスを代替に使うなんて、僕からすれば正気の沙汰とは思えない。会社の税務申告書類を大原専門学校の生徒に書かせるようなものだ。少なくとも国内で地図を眺めるだけでいいなら、Map Fan を始めとする専門事業者のサービスがいくらでもある。

動画も、あれこれと寄せ集めてみたところで代替にはならないので、選択肢として挙げるのは難しい。Netflix に Royal Institute の自然科学の公開レクチャーはないだろう。TED talks に、お涙頂戴の健気な慈善活動を紹介するプレゼンとか、ていどの低いベンチャー経営者の自己啓発ショー、あるいはしょーもないか未熟な科学研究のプロパガンダとは違う、何か実質的に世の中を前進させ向上に導く意味のある動画は増えているのだろうか(まったく無いとは言わないが)。

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