Scribble at 2023-06-08 13:59:40 Last modified: 2023-06-08 14:54:25

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What Greenspan teaches us is that trickle-down isn't really an ideology after all. It's more like the friend we call after some embarrassing excess who will tell us, "Don't beat yourself up: You deserve it."

Thanks a million, Ayn Rand, for setting the greedy free

アイン・ランドやグリーンスパンの話はいいとして、最後の "Don't beat yourself up: You deserve it." は、英語として読んでいるだけなら特に問題ないと思うが、自動翻訳だと文脈を正しく反映してくれないので、たいてい意味不明な文になる。たとえば、「自分を責めないでください。あなたにはそれに値するのです。」(Google)などと訳すと、"it" が自分を責めることを意味しているかのように読めてしまう。しかし、ここではトリクルダウン理論が金持ちや権力者の自己正当化であるという話をしているのだから、「強欲を責めてはいけません。あなたはその富を得るだけの資格があるのです」などという意味に訳さないといけない。

で、困ったことに日本ではナオミ・クラインという人物は著作の多くが岩波から出ていることでもわかるように、単なる「左翼」だと思われたり扱われてるんだよね。もうそろそろ、こういう単純な分類指標を振り回すのはやめにしたらどうなのかと思うのだけど、個々人の主張や考え方を羅列するだけだと、それこそ「社会学」になってしまい、人生いろいろ、考えもいろいろ、みたいな島倉千代子の歌か小泉純一郎の bullshit で終わってしまうため、的確な分類指標を考えないといけない。そのためには個々人の思想を丁寧に解読して整理する必要があるのだけれど、不幸にも凡人というのはそれをしたくないからこそレイブルや短絡的な分類に飛びつくのだから、結局は学者がやるしかあるまいという話になるのだ。要するに、学者であれなかれ「権威」を拒みたいのであれば自分で成果を出して見せよという話になる。僕が権威主義を支持しているのは、凡人にそういうことができないと断定したり想定しているからではなく、誰かできる人たちがいたら、彼らの議論に耳を傾けるべきだと言いたいだけなのだ。無条件に学者を信奉したり学問の成果に従えなどと言っているわけではない。

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