Scribble at 2023-06-08 16:11:49 Last modified: unmodified

営業メールで胡散臭いパターンの一つが、デカい会社の名前を出したり上場企業とかかわりがあるかのような優良誤認を誘う文面だ。こっちは広告代理店と仕事してるんだから、まさかこんなのに騙される人間が社内にいるとは思わないけれど、世間には騙される人がいるかもしれないので、一例としてご紹介しておこう。そういうインチキな営業メールでよくあるのが、

「弊社は東証プライム市場上場グループとして・・・」(同じ業界というだけだったりする)

「弊社はソニーの関連企業として・・・」(ソニーの下請けの下請けの下請けだったりする)

なんていう表現だ。でも、送信元のメール・アドレスを見たら @gmail.com だったりするんだよな。ふざけんなよ。あるいは、co.jp ドメインじゃなくて .jp ドメインとか。それ、中学生でも取れるドメインなんですが。

もちろん、用途に応じて企業が .jp ドメインや .com ドメインをとってもいいけど、対外的なメール・アドレスのホスト名としては使わないものだ。税務署に登記するような会社であれば、逆に言えば登記して法人番号(個人で言えばマイナンバー)なり話題のインボイス番号を登録してる会社ということだから、それが co.jp ドメインを取得するための実在証明になるので、co.jp ドメインを使っているかどうかだけで、分かる人に信用してもらうための根拠になる。要するに、co.jp ドメインを使うとはそういうことなのだという知識すら無くてネット・ベンチャーをやってる無知無教養なバカかどうかが、メール・アドレスのホスト名だけですぐにわかるのだ。もちろん、だからといって co.jp ドメインを取れない個人事業主が本質的に無能だとか信用に値しないと言いたいわけではない。その辺のチンケなウェブ制作会社に比べたら桁違いに有能な個人事業主のデザイナーやエンジニアだっているだろう。でも、それは可能性の話でしかない。

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