Scribble at 2025-07-29 23:25:41 Last modified: 2025-07-30 20:21:46
本日は京都へ出張してから帰りは会社に戻って、暫く社長と打ち合わせしたり、研修用のポッドキャストを NotebookLM と Premiere Pro で制作してから帰宅した。いつも15時頃に会社を後にして、それから昼ご飯をどこかで採るのが習慣となっている。前のテナント・ビルでは、帰宅する途中にインデアンカレーを始めとしていくつかの食事場所があったのだが、どうも船場地域を通るだけだと食べるところがない。
実は、船場センタービルのページをあれほど作って公開しておきながら後が続かない理由の一つも、船場という地域に殆ど魅力を感じなくなったからでもある。いわば、この地域は昔と違って日本で有数のオフィス街とも言えないし、それどころか大阪の中心的なビジネス街ですらなくなっている。テナント・ビルが老朽化で取り壊されると、跡に建つのは分譲マンションかホテルだ。いっとき、大阪維新が御堂筋を歩行者専用道路にして車を締め出すなどと豪語していたようだが、確かに御堂筋に面したビルが全て(金持ち中国人向けの)マンションか(観光で来るしかない中国人向けの)ホテルになれば、車なんて御堂筋を通る意味がなくなる。
そして、ビジネス街であっても食べるところは多いはずなのだが、社食が完備されている会社が多いのか、実は船場地区には食事をする店がほとんどない。しかも、僕が昼ご飯を食べる15時から16時という時間帯は、シエスタをとっている店も多く、そもそも入りようがない。たとえば、福島上等カレーというカレーのチェーン店は、以前も書いたように谷六の店は臨時休業ばかりで行く気がしないし、他の店舗もせっかく入ろうにもシエスタで空いていない。なので、僕にとって「福島上等カレー」というチェーン店は、実質的にシエスタか臨時休業を販売している店だとしか思えないわけである。だが、他の飲食店も似たようなものだ。中央大通りに近くなると、気取っているだけで大して美味くもない数々のスパイス・カレー屋があるけれど、もちろんそういう店は東京人のように田舎者が行列をなしていて入れない。また、これも意外なのだが、店のドアにわざわざシートを貼って中が見えないようにしている店もある。僕なんかは、店の中の様子がわからないと入る気がしない。時価の料亭じゃあるまいし、入る値打ちがあるのかどうかは、中にどれくらいの客がいるかでも分かる。もちろん東京の田舎者みたいに行列に並んでまで入る気はしないから、あまりにも混んでいたら困るけれど、全く客がいない店に入るのも勇気がいる。
そんなこんなで、船場という地域は僕にとっては散髪屋と古本屋とダイソーと業務スーパーくらいしか足を向ける意味がなくなってしまった。よく、大阪の建築物の専門家と称してはいるが、実は見識不足の人物が、船場地区の歴史的な建造物の見学会だのイベントだのを開催したり紹介本を書いたりしているけれど、それらの多くは単に金持ちが贅を尽くして建てたから強いというだけの建物だ。一般人の家は、アメリカの無差別な攻撃で落とされた焼夷弾で焼失している。僕のような「元天才考古学少年」から不勉強な大学教員に言わせてもらえば、単に物理的・経済的な理由で残った遺物だけで大阪の近代史を語るなんてのは、壁画や金銀財宝だけで古墳時代を語る、昨今の「歴女」みたいなインチキどもと同レベルなのだ。