Scribble at 2021-02-05 12:28:44 Last modified: unmodified

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さきほど久しぶりに Speccy を起動してみたら、上記の通り CPU(AMD Ryzen 5 2600 Six-Core, Pinnacle Ridge)の温度が 100℃ を超えていてびっくりした。これは危険だ。もしかするとファンが止まってる可能性もある。さっそくマシンを再起動して BIOS でファンの速度を確認してみると、こちらでは CPU の温度は大して高くない。AMD の CPU は Intel に比べると高い傾向にあると言われるらしいが、40℃ ていどなら物理的に CPU が故障するようなリスクはない。念の為、他にも Ryzen に対応している測定ソフトとして「HWMonitor」というのを使ってみると、最低 32℃、最高 42℃ といった測定値だったし、「Core Temp」というソフトでも似たような測定値だった。

では、BIOS(それから HWMonitor など)と Speccy とのどちらが正しいのだろうか。少し調べると知恵袋などで質問している事例はあるが、それには的外れな回答しかない(Speccy と BIOS のどちらが正しいのかと質問しているのに、グリスはどこのを使えとか、そんなオタク回答など誰も聞いていない)。他に Ryzen の熱について調べてゆくと、どうやら AMD の CPU はセンサーの仕様が特殊らしく、対応していない計測ソフトでは正しい値が出ない可能性があるとのことだが、BIOS と Speccy のどちらが対応しているのかは分からなかった。

そもそも、Speccy をリリースしているのは Piriform Software という事業者で、ここは CCleaner というソフトウェアも出しているのだが、過去には CCleaner にマルウェアが仕込まれていたり、インストールしたマシンのユーザ情報を強制的にネットワーク経由で収集していたり、あるいは 2017 年に Avast というセキュリティソフトの会社に Piriform Software は買収されているのだが、この Avast もユーザのデータを無断で第三者に販売していた問題が明らかになったり、色々と両者ともに胡散臭い「セキュリティのプロ」たちが事業を展開しているようだ。要するに、企業の情報セキュリティや個人情報の管理を預かる人間が Avast や Speccy を使うこと自体が恥ずべきことだと言っても過言ではないのだろう。

そういうわけで、複数のソフトウェアと BIOS で問題のない計測値なのだし、Speccy だけが AMD のセンサーへ正しく適応しているなどと考えるのは難しい。おまけに、Speccy を使い続けること自体がリスキーなのであるから、これは技術の問題というよりも政治の問題として Speccy は捨てるべきであろう。そもそも、普段からデスクトップのソフトウェアでハードウェアのモニタリングなんてしてないわけだし、パソコンのスペックにしても、別に定期的に内蔵機器を入れ替えているわけでもないのだから、初回にデータを取得すれば十分だ。よって、この手のソフトウェアもマシンから削除することとした。

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