Scribble at 2025-05-14 08:40:05 Last modified: 2025-05-18 11:55:53

添付画像

全国農業協同組合中央会(JA全中)の山野徹会長は13日の定例記者会見で、現状のコメの価格について「決して高いとは思っていない」との認識を示した。政府備蓄米の放出による効果が表れ始めていると評価した。一方で「高値基調」ではあるとして、「高値で推移すると、消費者離れが出てくるので、やはり適正な価格を求めている」と述べた。

コメ価格「決して高くない」 政府備蓄米の効果と評価―JA全中会長

いや、それはおかしいだろう。

単なるインフレ効果だけとは思えない推移で販売価格が1年で3倍近くにも跳ね上がってるわけで、原因を調べもせずに現状を追認するなんて、これでは市場をコントロールしている強力なプレイヤーとして責任を果たしていないと言わざるを得ないね。すでに生産者は独自の流通ルートを築いて農協とは関係なく品物を売ってたりするというし、市場への影響力が低いなら、農協が米価についてコントロールできるかのような立場を装って発言するのは、それこそ不見識かつ不遜であり分不相応というものだ。

僕らのような都市生活者から見れば、地方の農家というのは広大な土地と巨大な自宅を持っていて悠々自適に暮らしているように見えるものの、それは隣の芝生がなんとやらというべきロハス系のバイアスであって、実際には大半が農業だけで生活を支えるのが難しくなってきていて、兼業があたりまえになっていたり、後継者が減っていたりするという。したがって、生産者の利益を増やすという目的があって意図的に生産者価格を上げるから米の販売価格が上がるというなら話は分かるが、実際にはそうではないだろう。生産者が米を出荷する時点での利益を3倍にしても、店頭価格が3倍になるはずがないのだから、これはどうかんがえても中間業者が異常な値段で取引をしているとしか思えない。そして、その原因が何なのかを、もし市場に対する影響力があると自負するなら、農協自身が原因だとしても、農協ははっきりさせる責任があるわけだよ。実際、ニューズ番組でいくつかの事例が紹介されていたけれど、農家は生産者価格による利益なんてほとんど上がっていないと言ってるし、利益を増やしたと言っている農家でも、出荷単位あたりで50円が150円になりましたというていどのことだ。同じ「3倍」でも正味(ネット)の金額がぜんぜん違っている。生産者の利益を3倍にしたくらいであれば、5kg の米がせいぜい生産者価格で(これまでは 5kg で1,500円ていど)2,000円くらいになるが、いまは既に 5kg で4,000円を越えている。

  1. もっと新しいノート <<
  2. >> もっと古いノート

冒頭に戻る