Scribble at 2022-04-28 18:02:21 Last modified: unmodified
「自分で修繕する権利」とか「故障した製品を使い続ける権利」といった、恐らくは SDGs に関連する動向に沿って提供されるのだろう。でも、事情はそれだけとは限らず、表向きは慈善事業や CSR でありながら、実態としては Apple Store の修繕係を減らしたいということではあるまいか。上記の引用でもわかるように、修理用の機材をレンタルまでしてもらえるのは助かるが、ここまでやって修理に関する専用のサイトまで立ち上げるのだから、要は実際に手を動かすのは消費者自身にやってもらい、Apple はリモートでアドバイスすればいいという話になる。
試しに専用のツール販売サイトで iPhone SE(第3世代)のバッテリー交換セットを見ると、$50.12(いまのレートで 6,563.01 円)であり、交換された古いバッテリーを Apple へ返却すれば実際の請求金額は半分くらいになる。これまで Apple 製品を修理に出すと新品が買えるくらいの高額になるというのが常識だったから、この値段は非常に助かると思う人がいることだろう。修理するのに使う機材がどれくらいのコストになるかはともかく、これまでのように修理に出すよりはリーズナブルになるのは明らかだと思う。