2022年08月10日に初出の投稿

Last modified: 2022-08-10

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今年も夏の甲子園が始まった。ふるさとの代表校がどんな活躍を見せてくれるか、多くのファンが楽しみにしていることだろう。今回は、プロ野球選手たちの原点とも言える出身地に注目してみた。(百瀬翔一郎、佐藤雄一)

プロ野球選手の最多出身地は大阪ですが、人口比でみると…「西高東低」ぶりが顕著

僕は常々、子供の教育に悪い影響があるから新聞を読ませてはいけないと言っている。NIES だか NIKE だか、学校で新聞を教材にして国語や左翼教育をやっている小学校があるらしいけど、そんなことをやってるから子供が逆に「右傾化」するんじゃないのかな。

それはそうと、新聞の日本語がデタラメである一つの事例として、上のような記事がある。記事の見出しというものは、それこそ校閲部や編集部の人間も含めて常に複数の人間が目にして確かめている文字列なのだが、こうやって人を混乱させる言い回しを平気で使う。ふつう、多くの日本人は大阪を「西日本の自治体」だと考えているし、それで正しい。すると、「プロ野球選手の最多出身地は大阪です『が』」と書かれれば、ごく普通の日本語話者であれば、その後には東日本の方が違う点では西日本に勝っていてどうこうという逆の意味をもつ言葉が続くと予想する筈である。しかし、実際には「『西高東低』ぶりが顕著」と書かれている。「人口比でみると…」と条件を替えても、結局は西日本の方が優勢ということではないか。では、この「が」は何のつもりなのか。

もちろん、日本語学者の多くに言わせれば、この「が」は反対の意味をあらわしているのではなく、「私は河本孝之と申しますが、さて本日は…」などと使われている、国語学の用語で言えば「単純接続の接続助詞」というわけである。しかし、単純接続として使えるのは後続する内容に対する前提をあらわすときであり、上記の見出しはそういう脈絡で使われてはいない。

「プロ野球選手の最多出身地は大阪ですが、中でも大阪市は最も多いようです。」

などと自然に接続しているようには思えない。こういう、期待させておいて「なーんや、それ」と当たり前のことを繰り返すようなワイドショー的な演出を文章、しかも新聞の見出しでやるなどとは、日本最大の購読契約者数を誇る報道媒体のやることかという気がする。

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