Scribble at 2023-10-31 12:47:15 Last modified: 2023-11-01 10:48:39

今年は8月から4回ほどノース・ブックセンターに本を引き取ってもらっていて、先日も引き取ってもらったばかりだが、まだ査定は済んでいない。ひとまず前回までの実績で言えば、合計で350冊ほどを引き取ってもらい、査定としては7,000円ていどになっている。これは、僕の感覚ではかなり良心的な査定だと思う。大半が文庫本や新書なのだが、僕の経験では、これまでに古本を引き取ってもらった大半の古本屋なんて文庫本や新書は数円でしか引き取らなかったからだ。それに比べたら、ノース・ブックセンターは講談社学術文庫やちくま学芸文庫などの品切れになっている古典的な著作とか、岩波文庫でも手に入りにくい(数年前に重版されたばかりなので、当分は重版されないであろう)品切れの著作などは、ちゃんと高く買い取ってくれている。なので、古書の市場で実勢価格を丁寧に調べたり、流行したり話題になっているテーマなどに適正な調査を続けているスタッフが査定の担当者にいるのだろう。これは、「セドラー」などと蔑まれてブローカー扱いされがちな古物商の事業者の中にあって、敬服に値する誠実な経営をしていると思う。

今回は、自宅のスペースを空けるために既読の本を整理したり、あるいは買い揃えてあった中から、やはりこれはあまりにも興味本位で些事としか言いようがないテーマの本を売り払ったのだが、文庫や新書が大半であったため、愛用している天馬のボックス・ケース(32 x 42 x 21cm タイプ)で四つぶんを処分したのだが、ここに単行本を納めても大して本の山が低くなった気がしないのは残念だ。やはり単行本を率先して読んで処分していかないといけない。ということで、来年は単行本を100冊くらいは処分できるように読み進めたいと思っている。特に、一度だけ通読してノートやメモを残せば足りるような、

・英単語、英熟語

・電気学、通信工学、情報科学、半導体化学(IT の基礎)

・金属学、固体物理学、表面科学(剃刀のハードウェアの話題)

・財務会計、管理会計、企業分析

・行政学、行政法学

といった分野の本は、ノートにまとめたら売っぱらうことにする。

[追記:2023-11-01] さきほど月曜日に引き取ってもらった古本の査定がついた。いつものように、予想外に高い値段で査定されていて、寧ろこちらが驚くほどだ。旧石器の捏造事件を扱った『発掘狂騒史: 「岩宿」から「神の手」まで』(新潮文庫)や『事的世界観への前哨―物象化論の認識論的=存在論的位相』(ちくま学芸文庫)などが文庫としては高く査定されていて、上でも書いたように査定する担当者の学識、あるいは市場調査の能力(それを調べるシステムを利用しているのかもしれないが)の高さを伺わせる。

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