Scribble at 2020-04-01 09:54:48 Last modified: 2022-10-03 08:20:02

3D のユーザ・インターフェイスと言えば、僕も互換シェルやウインドウ・マネージャを色々と使っているときに、3D の GUI シェルを試したことがある。とは言っても、ここで紹介しているクレイジーなプログラムではなく、大真面目に作成されたデスクトップ環境であり、スクリーン上に VR のような操作環境を作っていたのに等しい。もちろん、20年前のパソコンではモニターの解像度からビデオ・カードの能力からして、実用性は殆どなかったと思う。しかし、中には現在の Windows 10 で言う「タスク・ビュー」に相当するバーチャル・デスクトップ（というか、パソコンの「デスクトップ」がそもそも virtual なのだが）を 3D で描画して切り替えるような、或る程度は実用性を考えたプログラムもあった。

ただ、そういう仕組みをどんどん進展させるのは歓迎したいのだけれど、たぶん多くの人は操作性に困るのではないか。いわゆる「3D酔い」の問題もあるし、だいたいそんな環境を揃えたところで、ヒトの思考力や判断力が 3D だからこそ何か有利になるかどうか分からないからだ。かといって、みんなゲームおたくみたいな訓練をする必要があるのかというと、それは分からない。逆に、多くの人ができない代わりに e-sports のチャンピオンを会社の取締役にすればいいかというと・・・それは既に何年も前から答えが続々と出ている。つまり、"gamification" を採用したと宣伝していた愚かな企業の業績を見れば分かるはずだ。