Scribble at 2022-06-04 08:23:23 Last modified: 2022-06-04 08:27:35

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Routledge という、いまでは Taylor and Francis という大手の出版社の傘下に入ったレーベルから、来年の末に出版が予定されている・・・酷く安い本を見つけた。出版社はそれなりに信頼できるところであり、昔から多くのプロパーが利用する哲学の研究書を数多く公刊している。確かに、タイトルからすればイスラムの「ジハード」に関わる著作物であるため、ふつうの哲学や政治学のプロパーは寄り付かないだろう。正確に理解するのが難しいばかりか、そういう勉学に何年も費やして何の意義や価値があるのかも不明だからだ。しかし、売れないと最初から分かっていてさえ、この値段設定は原価を考えても異常と言うべきだろう。しかもアマゾンのページには「『予約商品の価格保証』対象商品」とすら表示されている。もちろん、例の講談社ブルーバックスから出る予定だった『フィボナッチの数学』みたいに、公刊が中止される恐れがあるのかもしれない。あるいは予約だけで数部が持ち出しになったとしても、実際に出版して正規の定価をつけて販売できたら元が取れるという算段なのかもしれない。でも、これは著者にとって不愉快に思えるのだが、何か割り切っておける事情でもあるのだろうか。

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