Scribble at 2022-08-26 10:58:19 Last modified: 2022-08-26 11:00:55

ジャズの MP3 は相当な数を持っている。中でも Bill Evans や John Coltrane や Benny Bailey といったプレイヤーの曲は日ごろから何度も聴いていて、特にベニー・ベイリーについては本場のアメリカから敢えて距離を置いてオランダに住んでいた(亡くなったのもオランダ)という経歴から、興味をもっている。

ベイリーがアメリカから出た理由の一つは、当時の麻薬と酒にまみれた状況を嫌ってのことだったと言われている。正直、ジャズと言えばクスリと酒みたいなステレオタイプがいまだにあるのは驚くべきことだし、なるほどジャズの発祥とか展開という歴史的な経緯を考えれば退廃的にもなるのは分かるが(BLM でご承知のとおり、いまだにアメリカはありとあらゆる差別の〈先進国〉だ)、それこそ出自だけで音楽性を固定するのもおかしな話だし窮屈なことだ。既にフュージョンやアシッド・ジャズなどのように他のジャンルとも組み合わさったトレンドが出てきてからも半世紀以上が経っているわけで、古典的な作品やミュージシャンの解釈なり理解においてはともかく、いまさらジャズを聴くのにタバコと酒なんていうのは、それこそ妄想の「インテリ」を志向するオヤジの発想というものだろう。われわれに言わせれば、それこそガキが玩具のライダー・ベルトを巻いて「変身。とぉ!」とかやってるのと何も変わらない、いや子供のそうした感性にも劣るスケベ根性だけの下衆と言ってもいい。

それにしても、Benny Bailey についてオンラインで調べようにも、とにかく検索結果が酷くてウンザリさせられる。Bing なんかは何ページにもわたって全く同じページが何度でも繰り返して現れるため、まるで金太郎飴だ。しかも、その 99% は単なる CD やレコードの商品ページか、Wikipedia のコピペにすぎない。英語でも日本語でも、いやフランス語でもオランダ語でもいいが、せめてアルバムの感想とか書いてる人がいないものかと探してみるけれど、だいたい100件ほど出したところでいつも呆れてやめてしまう。そして、次は exclusion sign(ハイフンで除外するべきキーワードを指定するオプション)で何を除外すれば結果が〈きれいになる〉のかと検討するのが慣習となりつつある。

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