Scribble at 2023-06-07 07:40:01 Last modified: 2023-06-07 07:46:04

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ANYCOLORは1日、東証グロース市場からプライム市場への上場変更が承認されたと発表した。8日に移行する。同社は17年に設立して22年6月に東証グロース市場に新規株式公開した。Vチューバーグループ「にじさんじ」の運営などを手掛けている。

ANYCOLOR、東証プライム市場に移行へ

paywall で記事の詳しい中身は知らんが、ヘッドラインだけで話は済む。そして、僕がここで言いたいのは「にじさんじ」だの YouTuber だのが仇花だの虚業だのという老害的な批評ではなく、寧ろその逆である(「逆である」からといって、これまた老害の一つである口先だけの左翼的なスケベ根性が見え見えの若者擁護でもないが)。

つまり、こういう事業が伸びているのは危機感を抱いているであろう芸能プロダクションの自業自得だという話である。そもそも、こういう YouTuber の大半は何かのプロフェッショナルではなく、敢えて言えば従来のメディアで「タレント」と称してワイドショーに雁首を揃えていた、ホスト、キャンギャル、帰国子女、元アダルト女優、オカマ、デブ、大飯ぐらい、東大卒のコンパニオン、ネトウヨ政治学者、ガイジン、ファッション・モデル、調理師免許すら持ってない自称「料理研究家」などなどの、見世物どもがオンライン・メディアの発達によって特定の採用ルートではパブリシティを獲得できなくなったというだけのことである。テレビ局や広告代理店の人間が歌舞伎町や銀座をウロウロして見つけたような野犬みたいな連中をテレビで登用し、その受け皿として芸能プロダクションだけが機能していた時代など過ぎ去ったということである。

しかし、そういうカツヲの一本釣りみたいなデタラメな経緯で「タレント」だの芸能人を製造し、何の才能や実績があるのかまるで分からない連中(「歌舞伎町でも有名な」オカマバーのママとか「銀座の No.1 ホステス」とか言われても、そんな証拠がどこにあるのか)を次々と季節商品のポテトチップスみたいに持ち出したところで、テレビ番組がそういう連中を眺める暇潰しでしかないというレベルに自ら留まって金儲けしてるだけなら、そのうちパブリシティだけなら若者には同じ程度のインパクトがある萌えキャラとか VTuber にも関心や興味が移ったり広がるのは当然である。つまり、パブリシティや表面的な宣伝の力つまりは話題性だけで視聴者を取り込んだり抱え込むなんて手法を自ら50年以上に渡って維持してきた結果、自分たちがコントロールできない場所で成長したメディアでは手も足も出なくなるのも当然であろう。そして、そういう視聴者の評価基準を変えようにも、その基準を自分たちマスコミや芸能プロダクションが熱心に作ったり煽ってきたのだから、自業自得としか言いようがないわけである。

実際、もう何年も前からジャニーズ事務所の「権威」なんてネットでは大幅に低下している。それは何もアンチが数多くの発言を気楽に書いて読めるからというだけではなく、同じ市場に韓国や中国のアイドルも参入してきており、国内のプロモーターや芸能プロダクションがテレビやラジオや国内のイベント会場という特権的なツールを抱えていた従来の状況とは違って、オンラインでは誰も市場を占有できない。また、従来ならジャニーズ事務所やホリプロはタレントの報道や広告宣伝には大手のマスコミが維持する媒体を利用して、出演するしないの選択といった商品を出荷する側としての牽制力を発揮できていたわけだが、ネットのメディアにそういう牽制関係は(法的な圧力を除けば)通用しにくくなっている。ネットのメディアにしてみれば、アクセスを集めるネタでありさえすれば、Sexy Zone でなくても BTS を自由に選択できるからだ。

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