Scribble at 2023-07-29 20:19:54 Last modified: 2023-07-29 20:23:57

C の古いテキストを物色していたら、カーネギー・メロン大学のコーディング規約を解説するページにたどりついた。その規約（フォームに所定の情報を入力すると PDF でダウンロードできる）を公開している Software Engineering Institute のサイトを見ていると、更に上記のような動画を見つけたのでさきほどから眺めている。C の古いテキストを物色していたのだが、すっかり寄り道だ。

確かに Rust の borrow（つまりオブジェクトの所有権）という仕様は強力なのだが、既存の言語に組み込むのは非常に難しく（対談相手も C++ に組み込むというプランを紹介した論文を読んで、「難しすぎる」と感想を口にしている）、いずれは似たような機能を取り入れていくとは思うが、すぐには難しいと言っている。

もちろん、Mozilla の人物が解説しているように Rust には unsafe な Rust もある。そして、強力ではあるが borrow checker にも限界はある。プログラマの能力が発揮される余地は、まだたくさん残っているとも言えるだろう。なんにせよ、後半に紹介される Rust を対象にした攻撃ベクトルの解説は、なかなかお目にかかれない内容なので興味深い。ちょうど何日か前に Tokio を試しに使ってみたいなと思ったりもしたので（しかし、その前に Rust のマルチスレッド・プログラミングを勉強する必要がある）、まだまだ面白い話題がいっぱいあるな。