Scribble at 2023-07-29 17:30:35 Last modified: unmodified
こんなことで一喜一憂するものではないが、ひとまず趨勢を知っておくには便利な指標だろう。ここのところの機械学習ブームで Python の人気が劇的に上昇したのは当然のことだが、C++ も Java を押しのけ、そして C も超えそうな勢いだという。そら、Python と同じく C++ でディープ・ラーニングのライブラリを構築した事例もたくさんあるわけなので、研究目的や事業用として考えたら Python すなわちスクリプト言語で実装するというのは現実的ではないのだろう(とはいえ、CPython を始めとして色々なツールはある)。
個人的な興味というか冷やかし的な見方としては、いまだに Visual Basic や Fortran が上位に入っていることに目が行く。もちろん、Visual Basic は多くの大企業で Excel を使った金利計算とかに情報システム部とかの「スーパーハッカー」どもが使っているのだろうし、Fortran は科学計算に強いという特性だとか、いまでも使われている旧式のシステムで他に使える言語がないという典型的なロック・インが理由なのだろう。よって、言語というよりも、それらを使っている事業や業務の要件が現代的ではないとか不合理だとか、あるいは端的に言って古臭いという別の(企業の管理職としての)興味をそそられるわけである。
あとは、PHP と Ruby が順調に人気を下げているのは当然だろうし、意外に話題性だけはある Rust が伸びていかないのも当然だろうと思う。そもそも「プログラマ」とか「コーダ」とか言ってる人々の多くはスクリプト言語しか書けなかったりするし、特に型の管理を殆ど考えていない人がいたりするので、Rust のような(実は Python もだが)型を正確に扱わないといけない多くの言語は、興味だけあると口では言っていても、扱える人はやはり少ないのだろう。たぶん C++ や Java を扱える人々と大多数が重複している筈だ。