Scribble at 2022-12-24 09:39:39 Last modified: 2022-12-25 09:12:39

添付画像

C How to Program, Ninth Edition is an innovative, topical, code-intensive, case-study-oriented presentation of C—one of the world’s most popular programming languages. This book is appropriate for introductory- and intermediate-level C programming courses using traditional or “flipped” classrooms.

C How to Program, 9/e

Deitel 親子が手掛けてきた C の入門書は第9版を数える最新刊が2022年に出たという。オンラインで参照できる限りで言えば、相変わらずホビーっぽいノリの手作り感が強いスタイルの叙述は、面白いのだけれど、やはり専門職なりコンピュータ・サイエンスの学科として学ぼうとする人には不安を感じさせるものだ。これは良し悪しの問題ではなく、ミスマッチを防ぐ対策を(読者も)すればいいだけのことであり、現にそういう対策なり棲み分けが出来ているからこそ、職業的なプログラマが多くいる Hacker News などでは推薦図書として全く出てこないのだろう。でも、僕はこの本のスタイルは好きだし、それゆえ20年前に買った訳本を今でも手元に残している。

ただ、最新刊でも版下のデザインは素人臭いままであり、コードや標準出力の体裁とかは、もう少し見栄えのする(そして本文との区別がしやすい)デザインにした方がいいのにと思う。ホビーライクであることと、洗練されたデザインを採用するかしないかは別だ。僕のように、アマチュアでも大半のプロのデザイナーをしのぐ版下編集技術とセンスを持っている人間もいるのだし、別に「手作り感」があるからといって武骨だったりデザインに無頓着である必要はなかろう。

そもそも、添付した画像をご覧いただくと分かるように、表紙からして素人臭い。デジタル葛飾北斎みたいな、何の意味があるのかデザイナーとして理解不能の波をあしらったレイアウトは、もうそろそろやめてもらいたい。あと、使われている書体の不統一とか、失笑を禁じ得ないエンボス効果とか。書誌情報を確認して、これはまさかダイテル爺さんの方が自分でデザインしてるのかと思ってしまったけれど、そうでもないらしいから、出版社のデザイナーが手掛けたのだろう。でも、はっきり言って職業デザイナーの仕事のレベルとは思えない。まぁ、日本の出版社や印刷会社にも、昔の名声と特定の著者との人間関係だけで装丁をやり続けてる無能な爺さんとかいるんだよなぁ。

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