Scribble at 2025-08-28 18:15:23 Last modified: unmodified
トランプ氏は1次政権で蜜月関係を築いた安倍晋三・元首相について「偉大な人物で、良き友人だった。彼は韓国に温かい感情があった」と回顧し、2月に会談した石破首相について「現首相も同じように感じている。あなたは日本と素晴らしい関係を築けるだろう」と語った。
いわゆる保守系とされる読売と産経だけが熱心に報じている話題で、リベラル系の朝日や毎日、それから穏健とされる NHK も取り上げていない話題だ。
表面的には、報道されているとおりのことが実際にあったのだろう。でも、少し調べると分かるように、シンゾーもトランプも旧統一教会のサポーターなのであるから、日韓関係が悪化すると集客力や集金力が低下するのだから困るわけである。まぁ、一般論としても良くないことは確かなので、悪化するよりも改善された方がいいのは事実だろう。
でも、まだ僕らはどうして朝鮮半島や中国、それから表立ってはいないが台湾や東南アジアも含めた諸国の人々が半世紀以上に渡って色々なことを言い、そして中国も単に国家制度の違いだけでは説明がつかない敵愾心を日本に抱くのかを、十分に理解したうえで応じているとは言い難いと思う。もちろんだが、なんらかの謝罪をしろとか金をやれとか記念碑をあちこちに作れという話をしたいわけではない。どのみち利権がからむそうしたことがらには、どうでもいい無関係なやつらが関わってきて、話をさらに混乱させてきたのも事実であろう(それがどういう思想や利害関係の持ち主だろうと)。
かつての日本、つまりは日本の多くの人々が、思い上がった思考と愚かな熱狂によって他国を侵略したのは訂正不能な事実であり、これを「亜細亜主義」だの「八紘一宇」だのという戯言で正当化することは端的に言って傲慢であり無礼であり愚行というものだ。これは、保守の思想家としても断言できる。そのように劣悪なものが、われわれの国や人々のあいだに伝統や習慣や民族性としてあったはずがないからだ。これはどういう時代のどういう国で生きている人々にも当てはまる、僕が言う意味での保守思想が守り保つべき「人間性」から排除することは難しいものの、だからといって称賛されたり守られるべきものではないという価値観の中で残ってしまう残留リスクのようなものである。
しかし、それら愚行の数々を教科書などで並べ立てるだけでは不十分である。したがって、右派の言う「自虐史観」という理由で現行の教科書に不備があるという理屈ではなく、寧ろ僕ら言う意味での保守として現行の教科書には不備があると言わざるをえない。なぜなら、日本の侵略や占領によって、具体的にどういう影響がそれぞれの国であったのかを丁寧にフォロー・アップしていないからだ。その中には、確かに一部の人々が言うように、占領時代に整備されたインフラを元に何か有益な結果がもたらされたという事例もあろう。もちろん、それらは「日本のおかげ」などと言うのは傲慢な話であって、現地の人々にしてみれば大きなお世話というものでしかないが、事実として戦後に利用したのは確かであろうから、指摘しておく必要はある。そういうことも含めて、負の遺産なども合わせて総合的に記述し、その結果として多くの人々が日本に不信感を抱いているのは当たり前であろうという結論に至るのが妥当な歴史の教育というものであろう。そういう意味で、どうして日本が戦争への道を歩んだのかという話ばかりを強調する、東大式だかなんだか知らないが、弁解じみた右派の解説だろうと、あるいは何を指弾したいのか不明な左派の解説だろうと、僕にはまったく歴史の解説として不見識だとしか思えないわけである。これでは、いつまでたっても多くの国の人々が日本を胡散臭いと思うのは当然であろう。