2019年02月11日に初出の投稿

Last modified: 2019-02-11

少年犯罪は人口比において目立つほど増えたりしていないし、残虐になどなっていないというのは、既に社会学や刑法学の常識である。そして、少年犯罪が(どういう基準で言っているのかすら怪しいが)増えているなどと、いまだに軽口を叩くのは高齢者に多い傾向だ。

もちろん冷静な高齢者もいるにはいるが、高齢者の多くにとっては、時代が移り変わるにつれて自分たちが理解不能なトラブルや問題が身の回りに増えてくる。そして、新聞などが少年犯罪について「時代の闇」だの「社会のゆがみ」だの(もっと昔なら「矛盾」という言葉を何にでも使うバカが左翼にたくさんいたものだ)と、更に輪をかけて意味の分からないことを原因であるかのように言い立てる。すると、まるで自分たちより下の年代が全般的に自分たちよりも「劣った世代」であるかのような錯覚を起こす。それゆえ、実際に報道されている数を数えたりしなくても潜在的に犯罪が多くなっているかのような推論を勝手にしてしまうのだ。もとより、年寄りというものは無能であればあるほど自分の年齢という事実だけが、若い人々にマウンティングできる最後のよりどころとなるので、下の世代をまとめて差別できる都合のいい理由がマスコミや政府によって伝えられると、飛びつく傾向がある。

僕も50歳を過ぎて同じ轍を踏まないよう心がけたい。対処すべき事案の原因を、短絡的に世代とか年齢とか時代に求めるのは軽率であろう。

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