Scribble at 2022-01-02 17:40:47 Last modified: 2022-01-03 21:59:16

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14歳から考えたい レイシズム (A Very Short Introduction)

VSI が色々な出版社から翻訳が出ていて、どうもタイトルごとに翻訳権を割り振っているように思えるという話は、社会・福祉関連で「すばる舎」から幾つかのタイトルが出ているのを見かけて、ほぼ確定した。もちろん、「VSIの翻訳を読みたい」という特殊な理由で訳本を集めるような好事家でもない限りは、どうでもいいことではある。ただ、同じタイトルの旧版と新版が違う出版社から出るような事例があれば、なるべく他の出版社で訳出された書籍の新版を元にしている旨の注意書きは必要だろう。いまのところ、岩波と丸善とすばる舎などでタイトルが旧版と新版で重複している事例はないし、そういう心配が必要なくらい VSI をカバーするつもりもないとは思うが。

ただ、出版社によって扱いが微妙に違うのはどうしてなのかと思う。この「すばる舎」から出ているタイトルについては、どうやら編集者は14歳の中学生が VSI を読んで当然だと思っているらしいが、Oxford University Press が運営している VSI の専用サイトを見れば、これが大学の学部生を対象にしていることは明白だろう。翻訳している大学教員なら、たとえば「東大を出たアタシたちは中学で量子論の論文を書いてたし。」みたいな自意識で、14歳ならイギリスの大学生が読むていどの本を読んで当たり前みたいなことを想定しているのかもしれないが、そんな中学生なら、嫌みとしてではなく僕らはそういうレベルの中学生だったがね、原書で読むよ、はっきり言って。

[追記:2022-01-03] それから、今日の昼間に天満橋のジュンク堂で他の出版社からも VSI の翻訳が出ていたことを知った。ニュートンプレスだ。それから余談だが、あそこはオリジナルの新書も出しているのだけれど、平均して2,000円弱となっている。もう、新書や文庫というフォーマットで出版し始めた当時の出版人たちの初志なんて全く無視した価格設定の、「小さく雑な説明が書いてあるだけの単行本」を乱造しはじめていては、自滅するだけだと思うよ。いまや新書くらいの分量なら、オンラインでいくらでも読めるわけだし。

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