Scribble at 2024-05-01 10:04:28 Last modified: unmodified

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principles for keyboard layouts

キーボードの自作というのは細々とではあるが色々な人がやっていて、もちろん片腕がないといった切実な事情を抱えている人もいるけれど、多くの場合にはキー・トップのレイアウトやキー・マッピングのカスタマイズを追求した結果だったりする。僕も、NICOLA 配列の元キー・パンチャーだった経験から言って、親指シフトのキーボードがいまだに日本語の入力デバイスとしては最強だと思っているし、いまでも NICOLA 配列のタイピングをイメージ・トレーニングすることがある(ただ、僕はもう長らく HHK を愛用しているため、標準的な日本語キーボードで NICOLA 配列をエミュレートするソフトウェアが使えない。HHK には、親指シフトとしてマッピングする「無変換」などのキーがないからだ。それどころか、僕はおそらく HHK を使い始めるよりも前の日本語キーボードを使っていた頃から思い起こしても、「無変換」とか「カタカナ/ひらがな/ローマ字」とか「Pause/Break」のキーって一度も指で触れたことすらないと思う)。ということで、英語配列、しかも HHK のレイアウトに慣れてきたために、なかなか NICOLA 配列を使いたくて日本語キーボードに替えるかと言われても困る。それに、富士通の NICOLA 配列のキーボードもあるが、あれは3万円もするので手を出す気になれない。

そして、そういう事情とは別に英語配列のキーボードとして考えても問題はある。いくら慣れているとは言っても、少し前に書いたように、やはり矢印キーは便利だ。いま使っている HHK Professional 2 には矢印キーがないので、Fn キーと ;['/ との組合せでカーソルを動かすのだが、とにかくミスタイプが多くて致命的に危険なミスを犯す恐れもあって(右矢印の「'」ではなく、その右にある Return キーを叩きやすい)、仕事向けとは思えない。

あと、HHK Professional2 はキー・トップの刻印が非常に薄く印刷されていて、あまりはっきり刻印が見えないのだが、これも実際に何年か使ってきた感想としては、どうかと思う。僕はたいていの場合にブラインド・タッチをしていて、これは40年ほど前の高校時代にブラザーのワープロを使い始めたときに、タイプライターのようにタイピングに力がかかるわけではないから、キー・トップを眺める必要がないので習得したのであった(タイプライターは電動式ではなく機械式を使っていたので、これはブラインド・タッチなんてできるほど軽快にタイプできなかった)。しかし、キーボードの刻印が不要なのかというと、実はそうでもない。ブラインド・タッチをしていても、やはり無意識にキー・トップの刻印を確認してタイプしていることもあることを知っているからだ。簡単に言えば、ブラインド・タッチできるかどうかなんて、プログラマとしての有能さとは何の関係もないし、ましてや仕事やビジネスで成功するかどうかとは全く関係がない。RMS やビル・ゲイツが人差し指だけでタイピングしているという話はあるが、これは極端な反例だとしても、一般論としてキー・パンチャーのコンテストなどで優勝する人物が優れたプログラマでもなければ作家でも学者でもないという事実だけを指摘すれば足りるし、みなさんの会社で観察しても似たようなことは言えるであろう。

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